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日本を襲う絶望の余波_日本はどこへ行く

昔は先進国、今や後進国、日本に関してそういう認識をする風潮が強くなって来ました。特にAIや通信系の時代を担う技術に関しては、やはり大国に対して後れを取っているように見えます。

 

それも一因なのかも知れませんが、最近のコロナ騒動では更に多くの要因が見えて来ました。

 

コロナ禍で増える自殺、後退

先日、学生の自殺者数が大きく伸びてしまったという報道がありました。過去にはリーマンショック時代に自殺者の増加があり、不況になると増加傾向があるのは仕方のないことだと思います。

 

しかしながら今回、その中でも女性の自殺者が増えてしまったということは、日本自体の先行きの不安を感じずにはいられません。

 

若者の自殺には生活苦もありますが、人付き合いによる割合が高いものです。そういう点で、男女の性差として男性の方が、よりコミュニケーションが苦手な方が多く、自殺者の割合としては男性が多いものでした。

 

さて、今回の増加は生活苦に起因するものだという認識ですが、そうだとすると、これから先もこの傾向が続くかも知れません。中高生の親はだいたい30代か40代になりますが、その世代の生活も楽ではないことが予想されます。ちょっと古い記事ですが、年金に関しても、払えば払うほど損をしてしまう世代でもあり、家庭の行く末、将来などを悲観してしまうのも無理のない話です。

 

参考リンク

 

高齢化の波、政治の無力化

最近はとにかく政治にまつわるスキャンダルが多く耳に入るようになりました。東京オリンピックに関するものだけでもかなりの数ですし、コロナも相まって政権に対する不安感が高まっています。

 

一般社会で言えば、既に仕事のパフォーマンスは若者に軍配が上がる事もあります。しかし給与システムが古い場合は、まだ年配者の方が高給取りでいう場合が多いです。そういうことに嫌気が差したり、もしくは会社のパフォーマンスを名実共に高めたいという方は、20代や30代で起業して年配者を締め出します。また、既に独立や個人事業も各種ツールにより敷居が下げられた今、同じ理由で独立、一人でやっていくという方も多くなりました。

 

しかし、その勢い、活力が政治に向けられることは少なく、外国と比べ、未だ国会には若手が集まる土壌が存在しません。

 

これはどうしようもなく、そして誰もどうしようともしないのが実情のように見えます。まず第一の難関として、供託金の高さがあり、これを捨てる覚悟をしてまで立候補する若手が少ないということもあるでしょう。また、結局は無所属での勝利は難しく、そして若手がどこかから応援を貰えるかというのも難しいです。

 

結果として高齢者による高齢者の為の政治がはびこり、現時点で若者と高齢者の格差は非常に大きなものがあります。また、その傾向は更に拡大すると見られており、若者にとっての先行きは非常に暗いです。

 

また、投票に関しても投票したい人物がおらず、時間を割くことももったいないということで、結果的にここでも若者の意見が届かない、もしくはそもそも意思が存在しない、という状況もあります。近年では、あの人を勝たせたい、ではなく、あの人たちを打ち負かしたい、という意見で動くことの方が多いのではないでしょうか。ただ、それでもその意見の受け皿がなく、それも難しい実情であります。

 

 

高齢化のもう一つの意味、平均年齢の増加

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画像転載元(pixabay)

さて、高齢化社会というのは、65才以上の方の割合を意味し、その割合である高齢化率が徐々に上昇しているのは有名な話です。

 

そして当然と言えば当然なのですが、あわせて国民の平均年齢も上昇しています。今の平均年齢は50代手前と言った所ですが、1955年ではなんと23歳程度。更に1975年で30歳、1985年で35歳と、途中で伸びるペースは遅くなりますが、確実に右肩上がりです。意外とこの平均年齢の増加具合は取り沙汰されないんですよね。

 

最近は街中、そしてテレビなどでも若者が全体的に少ない印象を受けます。そう考えると、テレビ出演者というものは世情をしっかり反映しているように見えますね。一部を除いて本当に20代が少ないです。

 

そういう意味でも、ここ50年前後は非常に大きな動きのある年、と言えるのではないでしょうか。

 

参考リンク(IZANAU)

世界と日本の平均年齢【ランキング】

 

移民は成功するか

さて、日本はITやAIで出遅れ、かつそれを取り戻す若い優秀な人材も他国と比べると少ないです。また、これから先は優秀な人材はむしろ外国へ出ていくでしょうし、逆に移民として様々な方を受れつつ社会基盤を確立していかなければなりません。

 

ただ、この長年疑問視されて来た少子高齢化に対する政治家の主だった答えが「移民受け入れというものは些か悲しいものです。

 

そもそも来てくれる移民がいるか、という不安が語られることも少ないように思えます。一昔前、確かに日本は魅力に溢れ、力強く発展して来ましたが、今は昔、既に魅力は薄れ、衰退国家としての上位の座に君臨しています。

 

もし自分が外国の若者だとして、各国からのオファーが来ている場合、日本を選ぶでしょうか。また、純国民としての日本人が高齢者ばかりとすると、果たして若い盛りの者たちを相手に、国の制度、治安をきちんと守れるかという不安もあります。

 

そして何より残念なことが、もう少子高齢化に対する手の打ちようが何もない、という事実です。個人的には安楽死の導入なども効果があると思いますが、しかし意思表示、権利や責任を考えると非常に難しい所でもあります。仮に実現化するとしても、かなりの時間を要すると思いますし、その実現の為には個人で多くの義務を果たす必要があるでしょう。

 

 

正社員の不安定化と、模索される新しい働き方

現代はどんな業種に就いていも生涯安心、ということはなくなりました。それは正社員でも同じですし、仮に50歳代で予期せぬ離職などしてしまえば、かなりの技量、技術がないと同水準での給与体制は不可能です。また、どこかしらで働き口はあると思われますが、人によってはホワイトカラーはほぼ全滅、という可能性すらあります。

 

そういう意味で、今の会社でしか働いたことがない、という方は、一歩間違えば非常に危険な状態に落とし込まれてしまうのです。一つの会社のやり方しか知らない他業種の中年者、というものは、雇用主からすると融通が利くのかという不安が付きまとうことでしょう。

 

近年では多くの方々が独立していきます。行政上の手続きのノウハウや煩雑さなどは、次第に多くの人がクリアできるようになっています。

 

また、会社に属さない働き方というものも昔よりはかなり話を聞くようになりました。これを受けて、将来的には更にクラウド的な働き方が増加し、より柔軟な働き方が主役となるでしょう。その上で「会社」という概念は少しずつ薄れ、いわゆる超成果主義である「ギルド」のような働き方が増えていくかも知れません。中抜きも存在せず、僅かな管理部署があるだけで、あとは実力次第で収入も増減する。個々人のモチベも上がり、成果は自分次第。こういう働き方の方が性に合っている人もいるかと思います。

 

そうなると「会社員」というものの肩書、価値はより低くなっていくでしょう。上の指示に愚直に働き、会社の為に粉骨砕身していれば将来は安定、というシンプルで楽だった時代からは確実に遠ざかっています。

 

頭が固くなる、というのは非常に危険な状態なのですが、しかし加齢とともに、新たな学習をやり始めるのが非常に億劫になって来ます。一分野、一時代で名の知れた人物であっても、それが他分野、他時代ではどうかは分かりません。また、同じ分野であってもやり方は数年単位で変化します。

 

その中にあって、同じやり方に固執するような年配者を雇うよりも、何も知らない若手に新たに知識を積めて雇う、という方が却って初期投資は少なくなることもあります。もちろん同業種ではそのような可能性は低くなりますが。

 

ですが、そういうことを考えると、改めて「転職歴がなく他業種を知らない」という、前時代では美徳とされた点が、次第に逆の価値を帯びるようになって来ました。

 

参考リンク(墓場ネット)

「転職したことがない人」の危機管理意識(コラム記事)

 

日本を襲う絶望の余波_日本はどこへ行く~まとめ~

老若男女が苦しい時代がやって来ました。若者のは今までよりもより若い時期から将来を考える必要があります。ですが、その予測の見通しが難しいにも関わらず、労働の専門性も高まっていますので、キャリアを考えるに際し、きちんとした道筋を考えていかなければなりません。

 

一方で、成功したにしてもいつどうなるか分からない不安も払拭できず、未来は少子高齢化、誰知らぬ老人を養う為に搾取され続ける、という不条理が存在し続ける上に、これを打破する手段もありません。

 

とまあ、未来は暗い、という話題で今回は展開していきましたが、新しい技術や仕組みが考案され、それが上手く行くことを願いましょう。暗澹たる気持ちで毎日を生きるより、たまには力を抜いて楽観的に物事を見る視点も必要です。

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。当記事が何らかの参考になりましたら幸いです。

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