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地方移住が人気である、とはたまに聞きますね。ただ、同時に向かない人は辞めておけとも聞きます。

 

私自身、地方で育ち、その後に上京して、そして再び地方に戻りました。また、その期間にそれぞれ数か所に転居しています。不思議なものです、地方にいれば都会が恋しくなり、都会にいれば地方が恋しくなります。

 

ただ、まずは一言だけ、若い方の都会暮らし→地方暮らしは辞めておいた方がいい、ということです。必要があってのことならば仕方ないですが、もし自らの意思でそれをしようという際には、慎重な決断をすることが大事です。良い点もありますが、もちろん悪い点もあります。そしてそれは旅行などでは分からないことが多く、実際に住んでみなければ分からないものです。

 

参考リンク(墓場ネット)

地方暮らしの恐ろしさ~地方移住の幻想~その2

 

地方にも色々あるけれど

地方とは何か、を考える上で、大事な物差しの一つとして、周辺の都会までどのくらいの距離があるか、ということもあります。三大都市はもちろんですが、他の地方の主要な地域として、札幌や仙台、広島や福岡などの都市への距離が元になります。また、公共交通機関だけでどれだけのことが出来るかというのも、一つの尺度です。

 

その点でいえば、やはり三大都市は飛び抜けてますし、例えば東京近郊である埼玉や神奈川などは、全体的に見れば地方の主要都市よりも栄えています。また、半端に栄えた都市よりも、群馬や栃木などの方が大都市に接する機会を得ることが出来ますので、地方都市で暮らすよりも、かえって都会を身近に感じられるのではないでしょうか。

 

現代は全体的にコンパクトな暮らしとなっています。少し街の外れに行っただけで商店街は寂れ、街並みは古めかしくなってしまいますが、以前よりもその度合が顕著です。地域的な格差が拡大している、とも言えるでしょうか。人も中央部から遠ざかるにつれどんどん減っていますし、これからもその傾向は拡大していくことでしょう。

 

一つの参考として、消滅可能性都市というものがあります。それらの地域は既に過疎化が進んでおり、同じく高齢化も進んでいます。40代で若者とされるような地域も存在しますし、子供をほとんど見ないような地域も実際に出てきているのです。

 

参考リンク(日本の科学と技術)

(日本創成会議)消滅可能性都市全896自治体リスト

 

 

都会のメリット・デメリット

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画像転載元(pixabay)

どちらがいいかとは一言では語れませんし、私としても気分や状況でも変わってしまいますが、思いついたことを書いていきます。たただ、今回は地方に嫌気がさしていることもあり、やや都会推しの内容になります。

 

都会のメリット

やはり人が多いことで、色々な考えや能力で評価が高い人も多く、相対的に人と比べ合うことで、自然と自分の力を認識する力が高まります。自己認識は態度にも現れますので、田舎と比べると、力がないのに威張っている、というような人が少なくなります。家柄より能力重視ということもその一つかと思います。

 

また、多くのものに触れることが出来る機会があるというのは、それだけで素晴らしいものです。様々なものに触れることはその人に様々な刺激を与え、より柔軟な思考を作ることができます。想像力も豊かになり、価値観も広がることで、物事を多面的に見る力も養われるでしょう。

 

それから、色々言われていますが、人はドライな所はありますが、概ね優しかったように思います。あとは表現しにくいのですが、理不尽が少なかったようにも思います。こういう時はこういう風にしなければならない、という固定観念が薄い分、臨機応変というか、物事をそれぞれの状況で考える力が大きいのかも知れません。

 

あとは一人でも寂しくないような雰囲気がありますね。私は一人での行動がメインなのですが、それで浮くことは少なかったですし、似たような人も多いので安心する所もあります。孤独か孤立か、という見方もあるでしょう。

 

それから、やはり車を使わなくていい、というのは一つの目安ではないかと思います。電車賃も地方に比べると安価で、バスの本数も多いです。後は徒歩圏内で生活用品・娯楽がほぼ揃うというのもいいですね。徒歩10分圏内で、最低限の生活品が間に合うのは、車を使って買い物するよりもはるかに楽ですし、健康的でもあります。

 

 

都会のデメリット

単純に人が多いので、混雑やら長蛇の列やら、あとはゴミゴミした感じとか、その辺が嫌な人は辛いかもです。それからコロナ後は変わりましたが、一見して、どこの国か分からないような外国人の方が多かったです。旅行客も多いですが、在住の方も多く、地域に愛着がない方も多いので、治安も悪くなるだろう、と思うこともしばしばありました。

 

合わせて、もちろん場所によりますが、道が汚いこともあります。ポイ捨てやら歩きタバコやら、いわゆる民度の低い人間を多く見ることも絶対数として多いです。この点でいえば、地方に見られる、一種の共同体意識で暮らす方々とは差が出ます。ただ、これは地域差がありますので、地方以上に都会の方が済む場所が大事となるかも知れません。地方は車があれば、そこまで住む場所は考えくてもいいという見方もできます。

 

 

地方暮らしの恐ろしさ~地方移住の幻想~その1~まとめ~

少子高齢化も叫ばれていますが、これからは人口減少社会ということも考えていかなければなりません。暮らし・サービスは集約した方が効率が良くなります。路面店や店舗型の店舗よりも商業ビル、個人の車よりも皆の電車など、まとまった方が何かと便利にはなります。

 

もちろん、十人十色の考えがありますので、何がいいかという結論は出せません。ですが、人口が減少していく中で、何を残して何を切り捨てるのかは必然として出てくるものです。それはそこに住む人の視点でいえば、時に厳しい結果ともなります。そのことも踏まえてこれから先、住まいを考えるにはより慎重な判断が求められるようになっています。

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。当記事が何らかの参考になりましたら幸いです。

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