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あなたが体育会系なら抜け出しましょう

体育会系、この言葉の響きで何を思い浮かべるかは人によって様々でしょう。良い印象もあれば悪い印象もあります。また、その人が体育会系か、それか非体育会系かでも違います。私個人としては、運動は好きでそれなりに苦手ではないのですが、体育会系の人との付き合い、精神論というのは苦手です。

 

今回は久しぶりに墓場ネットの趣旨である「墓場に足を踏み入れそうになっている人を抜け出させる」ことを考えてみたいと思います。ただ、私は自称非体育会ですので、そういう立場で考えていくことを、予めここに記載しておきます。

 

 

体育会系の定義

よくよく考えると、人がイメージする体育会系は様々ですね。

 

さて、wikiを見ていると頭が痛くなって来ましたが、おおむね世間、そして私のイメージと相違ないようです。スクールカースト上位とか、そういえばそんな概念もありましたね。学生の頃はまだ個々に個性がないことが多いので、その中で単に優劣を決めるとしたら腕力が大きな要因、というのも一つの要因でしょう。

 

参考リンク(wiki)

体育会系

 

長く愛されて来た体育会系

就活や、ある程度までのビジネスレベルまでにおいて、体育会系が有利であるということは否めません。今も有利でしょうし、これから先もおそらく有利だと思います。

 

肉体的にも精神的にもそれが長所である、そう聞くと、これを使わない手はありません。縦割り社会に順序で上司の命令は聞く、口答えをしない。飲めば偉い、バカをやれば偉い。それが私の持つ体育会系企業のステレオタイプです。特に戦後からの高度経済成長期には重要な働きを担いました。戦後の物質的にも乏しい時期にタフな精神で社会を支え、残業も厭わず、滅私奉公で働き、それこそ働けば働くほど給料は増え、それが是とされる時代が続きました。

 

 

翳りを見せる体育会系

そして現代社会。体育会系は相変わらず人気ですが、しかしそれは若い頃までという風潮も出て来ました。企業側も年を食った体育会系を好まず、また、社会的にも大酒飲み、喫煙者、風俗など、そういう奢侈淫佚に対し、否定的な眼差しが向けられるようになって来ました。

 

背景は様々です、健康志向、女性の社会進出、ITの発展などなど、特に1990年代の半ばから多くの変化がありました。技術も進み多様化が進みました。この波に乗り遅れた、または対応できない・対応しにくいと見られているのが体育会系社員です。代表されるのが、パソコンが全く使えないといういわゆる老害社員。イメージするのはまさに体育会系のそれですね。

 

若い頃はあれをやれ、という指示があると、若さもあってそれなりに対応できます。何より、そういう環境では手順が示されているものですので、新しく何かを学習するというよりも、いわばパッケージされたものを自身の中に詰め込むものです。最近は学習システム、プログラムがうまく作られており、誰でもムラなく仕事ができるような勤務体制が目指されています。例えば働く時間や期間に制限のある職である場合には、これらが大いに功を奏します。

 

 

学習意欲を身に付けられないと復活できない

さて、勉強・学習とは誰の為に行うものでしょうか。それは本来、まちがいなく自身の為でしたが、多くの場合、会社や環境の為に用いられることもあります。先のようなプログラムによる詰め込みは、特に会社の為であることが多いです。

 

会社の中にいて、そういうプログラムに慣れ、うまくシステムを使いこなすことは、ある程度の能力があれば出来ることです。ただし、もしそういうものが全くなくなって、一から新しいものを作り出すことや、手順をくみ上げる事。こういう能力が意外と身に付かないものです。

 

そしてこれらが最も大事となる時、それは人生の新しい舵取りを行う場合です。それは時としてリストラという形で訪れるかも知れません。会社に長くいて、自身であまり考える環境がないと、新しい環境に馴染むのに時間が掛かるようになります。会社員というのは、「手段」と「目的」が与えられています。これが奪われた時、今までの経験を応用するか、新しい何かを身に着けていかないと、次に進むことができないのです。

 

参考リンク(墓場ネット)

逃げ切れない中高年たちの仁義なき戦い

 

体育会系が否定される理由

あなたが体育会家なら抜け出しましょう_イメージ画像

画像転載元(pixabay

本題になりますが、体育会系は40歳頃を境に、評価が落ちることが多いです。経験もあり上司としてマネジメントが出来るのなら問題なくキャリアを進めることが出来ますが、そうでなく一兵卒としての戦い方しか知らない場合、途端に会社のお荷物となってしまいます。

 

それもそうですよね、体力も落ち、頭の柔軟性も落ち、発想力や対応力も落ちています。また、それらは先の育成プログラムにより、短期的に若者に習得させることが出来ます。若者の多くは言わば盲目的に働きますし、様々な無理が効きます。会社の手足となる分野においてはそれが理想です。道筋を示し、それを正しく維持する、それだけのことが出来ればいい。戦略や内部事情には決して触れず、疑問を持たず、ただガムシャラであればいい。

 

いわゆる理想的な社員像ですよね。そしてそれが評価基準となります。上が体育会系であれば下も体育会系が幅を利かせ、次第にそれ以外のものが省かれるようになります。

 

 

間違った価値観の中で

先の評価基準、これは社内の評価基準であって、その人のキャリア基準とは異なることが多いです。会社はどれだけ人材を絞れるかということを考えますが、人材側が逆を考えることは少ないです。そして悪いことに、それが社会的にずっと認められて来た背景があります。

  • 口答えをしない
  • 先輩の言うことは聞く
  • やり方は上が指示する
  • トラブルはすぐに報告する
  • 現状を勝手に変えない
  • 会社内のルールはどんなものでも守る
  • 一般に理想とされている社員像をいくつか挙げました。この基準は何かに似ていないでしょうか。会社内の理想=体育会系部活の理想と非常に似通っています。

 

そして、上記の基準は組織内の一人として活動するには非常に大事な能力でしたが、最近では逆のパターンで成功する人・企業が多いです。

  • 意見を述べる
  • 間違っていることは指摘する
  • やり方は自分たちで考える
  • トラブルは個人の裁量で迅速に対応する
  • 疑問を持って仕事をし、改善する
  • 不要な習慣は廃止する

最近は若手の起業者が増えていますが、その多くの方々が実践しているとされるものです。少ない人数で効率よく会社を動かす際には欠かせない要素ですね。

 

 

あなたが体育会系なら抜け出しましょう~まとめ~

体育会系が悪ということはありません。しかし、どこかで体育会系からは脱出して、次の自己基準を身に付けなければ、その先のキャリア形成は難しいものです。

 

もはや完全に終身雇用制・定年制は崩れ、給料も上がりにくくなりました。そんな中で、自身で考えて生きていく手法を見出さないと、何かあった際にリカバリーが効かない時代となって来ています。合わせて営業手法の大きな変更や働き方の変化など、体育会系の得意としてきた分野で、縮小や逆風の吹く結果となっています。

 

副業、多趣味、別分野の知識など、今まではそんなに必要とされていなかったものが、一転して必要だと叫ばれる時代になって来ました。何かを始める、その腰が重くなってしまう前に、なるべく「新しいことをゼロから始めるノウハウ」のようなものを、意識して学んでおく必要があります。

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。当記事が何らかの参考になりましたら幸いです。

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