発売日は2007年、今からするとかなり前のキットのように感じます。実際、組んでみると可動性や作りやすさは、確かにその年代のもので、今のものと比べるとやや見劣りがするのは否めないです。
ですが、プロポーション自体は素晴らしく、がっしりとしたネオジオン機体の力強さが見られます。改めて重厚感ではドライセンも捨てがたいですが、引き締まった強さが見えますね。
参考リンク
- HGUC 1/144 AMX-009 ドライセン(ZZ版) 製作・塗装レビュー!(墓場ネット)
- RE/100 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ヤクト・ドーガ(ギュネイ・ガス機) 1/100スケール 色分け済みプラモデル(Amazon)
プロポーション
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素組みでも気になる所はなく、シルエットもかなりかっこいいです。最近のガンダムタイプと比べると、どうしても足の接地性が悪いような気もしますので、自然とポージングが限られる点はありますが、仁王立ちで武器を持たせておくだけでも見ごたえのあるキットです。
カラーリング
今回は青色の部分を二色使い、かつその色も似ているようで似ていないという色合いを目指して塗装しています。あとはディティールアップとしてメタリックを差し色にし、ゴールド部分は艶を残せるよう銀→メタリックイエロー(半艶消し)で塗装しています。
改修部、ディティールアップなど
やはりジオン系と言えばモノアイ。稼働させたいと思い、バーニアノズルと偏向シールを使用したのですが、思ったよりもモノアイレールといいますか、その部分が厚く、実際にはほぼ稼働しなくなってしまいました。一応、その都度、頭部を取り外して左右のどちらかにセットするような形ですが、見た目としては悪くないのでこれでいいかなと思っています。でもちょっとモノアイが大きくなり過ぎた感じはあります。
あとはトサカ部分のシャープ化くらいで、改修部分は少ないのではないでしょうか。あとはちょっと見た目で寂しい場所など、細かい部分を筆などで塗分けし、最後にメタルバーニアなどで装飾しています。
合わせ目処理が必要となる所
膝アーマー(ブルー)に関しては難しいですが、他はモナカです。ほぼ気にならない細かい所(肘の内側)はスルーし、膝の内部パーツ(グレイ)には合わせ目を隠す為に市販モールドパーツを使用しました。
合わせ目処理が必要なところ(容易部分)
挟み込みなどなく、そのまま処理できる箇所です。目立つ部分は以下のものですが、どちらもモナカで消しやすい部分です。
- ライフル
- バックパック
合わせ目処理が必要なところ(困難部分)
中にパーツを挟み込む(塗装済みの状態)などで、処理に一手間掛かるか、単純に困難な場所です。
今回は膝アーマーの部分です。こちらは内部の関節を挟みこむ形なのですが、これが固いのか、しっかり嵌めてもやや浮いてしまい、これはクェス機も同様でした。接着剤だけではほぼ合わせ目が処理できないので、今更ながらですが、初めてパテを使用しました。
接着剤→パテ→パテの順でペーパー掛けをしたのですが、それでも近くで見ると消えていないのが分かります。ただ、それでもそれなりにはごまかせたかなと思います。
塗装に関して
部分塗装による塗り分けが必要な箇所・個数が多かったです。
- 肩アーマーの赤色部
- 各部バーニアのふち
- フロント下部のバーニア内部(ブラック)
- リアアーマーの外側の下部(グレイとレッド)と内側下部(見えにくいがグレイ)
- シールドの赤色とその周りの内側の黒
各種武装
ビーム・アサルトライフル、ヒート・ナイフ付ビーム・サーベル、シールド、ファンネルの画像です。いつものように関節モデルのザクで撮影していますが、アサルトライフルと非常に似合いますね。
制作フロー
- パーツの切り出し
- 紙ヤスリにてランナー処理、及び面積の広いパーツへのペーパー掛け
- 接着剤による合わせ目処理(処理の容易な箇所)
- 1mmメタルボール、ビーズを仕込む為の穴あけ(DAISOルーター使用)
- 洗浄と乾燥
- 一パーツごとに、持ち手を付けて、エアブラシにて水性ホビーカラーにて塗装(全パーツ二度塗り)
- ガンダムマーカー(ブラック・グレイ・ブラウン使用)にてスミ入れ、ディティール出しの為に部分塗装
- マークセッターを用いて、市販の水転写デカール貼付
- エアブラシにてつや消しを塗布
- 乾燥後、擦り合わせ(ねじって塗料を削ったり、塗料をデザインナイフで削り出したり)した後、組み立て、
- メタルボール、ビーズの埋め込み、接着などのディティールアップ
- 完成!
作業への感想・所感
前腕など、はめ込みに力が必要な部分も多く、また、部分塗装なども相まって、ぱっと見た感じは楽そうに見えたのですが、いざ作ってみると細かく手を入れる箇所は多く感じました。作っている途中にREにしておくべきだったかと思ったのも事実です。
また、各種制作期間にかなり時間が空いてしまったこともあり、それもあってかなり苦労したイメージがあります。でも、こうしていざまとめてみると、そこまで凄く大変だったような気はしないですね。モチベが高い内にやってしまえば、大振りなキットでもあるので、意外とサクサク作れるのかも知れません。
ただ、デカールに丁度いいのがなくて、少し古いのを使ってしまったせいか、マークセッターを使用しても密着間が今一つで、浮いたようになってしまいました。
HGUC ギュネイ専用 ヤクト・ドーガ 塗装・制作レビュー!~まとめ~
さすがネオジオンの機体、ガンダムなどと比べるとかなり大きく感じます。ただ、大きさや作りやすさからすると、REを作った方が満足感はありそうな気がします。クェス機が通常販売だったり、もうちょっと手に入りやすかったら良かったのですが。あとはREだと膝の部分もモールドだったり、ショルダーアーマーもかなりモールドが入っています。とはいえ、シンプルが好きであれば、HGUCもプロポーションやデザインは十分にありだと思います。
初めてパテに挑戦したことや、塗装具合もきちんと半ツヤ・ツヤ無しで差異が生まれ、作業が飛び飛びになったにしてはミスもなく、しっかり作ることが出来たかなと思います。最終的には制作して良かったと思えます。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。当記事が何らかの参考になりましたら幸いです。