発売日は2013年末、最初はユニコーンカラーでの発売でした。密かに待ち望んでいた方は、「えっ!」と喜び、反面、驚いたことでしょう。そしてシルヴァ・バレトと続き「まさか……」と肩を落としかけた所に、ZZカラーでの発売です! やはりこのカラーリング、人気があるんですよね。
私も色変えてZZ版にしようと思っていた矢先でしたので、素直に発売は嬉しく思い、発売後、あまり間を置くことなく購入しました。という訳で、完成から約六年の時が経とうとしていますが、キット、説明書を眺めながらレビューしていきたいと思います。
参考リンク
- ドーベン・ウルフ(wiki)
- HGUC 1/144 AMX-014 ドーベン・ウルフ (機動戦士ガンダムZZ)(Amazon)
プロポーション
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大型のキットで、横幅は届かずとも、ジオと同程度の身長です。その上でスタイリッシュ、かつモールド、各種武装もたっぷりあります。かなり豪華なキットですね。
カラーリング・ディティールアップ
本来は薄い緑ですが、全体的に濃いめにしています。また、本体メイン、本体サブ、武装類で三色の緑を使用しています。
ディティールアップとして細かい塗り分け、そしてメタル系パーツの使用をしています。あとは先端を尖らせたり、モノアイ基部追加、モノアイシールくらいです。
のっぺりした箇所もあるのですが、密度が全体的に高く、デカールなどで埋めれば情報量を増やすことが出来ます。
合わせ目処理が必要となる所
全体的に合わせ目がかなり少ないキットです。素晴らしいですね。容易に処理できるところはなく、挟み込みの方になりますが、その内の一か所はそう目立つ箇所ではないので、処置を考えるのは二か所ですね。
ただ、制作からかなり時間が経っており、細かい制作模様はほとんど忘れておりますので、見逃しがあるかも知れませんので、その点はご容赦下さい。
合わせ目処理が必要なところ(容易部分)
挟み込みなどなく、そのまま処理できる箇所です。
今回はありませんでした。
合わせ目処理が必要なところ(困難部分)
中にパーツを挟み込む(塗装済みの状態)などで、処理に一手間掛かるか、単純に困難な場所です。
ボディ(左右部_未処理)
肩の横のパーツが挟み込みになります。上段はすぐ近くにモールドがありますので、金色をアクセントに使用したのですが、合わせ目は目立ってしまいますね。HGUCの悩み所です。※画像、ミサイルポッドと共に最後にあります。
太もも部分(ラインデカールごまかし)
グレイの部分で、中に関節パーツを挟み込みます。内側に出て来ますね。前後で少し色を変えて誤魔化したり、スジボリでディティール化したり、何かといじれそうな所ではありますが、今回はラインデカールでごまかしています。
ビームキャノン(未処理)
ミサイルポッドの下部にちょっと合わせ目が出ますが、モナカではありませんので、そんなに気にならない箇所でもあります。
メガランチャー(ビームライフル)
挟み込みの上でモナカです。しかも二段階(挟み込みして合わせ目処理したものを、さらに挟み込みして合わせ目処理)です。
一段階目は後ハメだったり、ちょっとパーツを切ったりで対応し、二段階目は、恐らくマスキングか、処理は緩いですが、どうにか対応した感じがあります……、完全に覚えていません。
塗装に関して
バーニア部(中央が黒で周辺が黄色など)がシールだったり、塗り分けが必要だったりと、数も多いのでなかなか大変です。細かい部分塗装という意味では、数が多い方だと思います。
それから赤色のモールド(脚部の円になった所やアンクル所)は別パーツではないので、緑色で塗装したのち、筆の部分塗装で対応しています。下地が違いますので、発色が赤色パーツと比べると少し薄く見えます。
また、ミサイルハッチが本来はグレイですが、成型色が緑になっています(最後に画像あります)。
制作フロー
- パーツの切り出し
- 紙ヤスリにてランナー処理、及び面積の広いパーツへのペーパー掛け
- 接着剤による合わせ目処理(処理の容易な箇所)
- 1mmメタルボール、ビーズを仕込む為の穴あけ(DAISOルーター使用)
- 洗浄と乾燥
- 一パーツごとに、持ち手を付けて、エアブラシにて水性ホビーカラーにて塗装(全パーツ二度塗り)
- ガンダムマーカー(ブラック・グレイ・ブラウン使用)にてスミ入れ、ディティール出しの為に部分塗装
- マークセッターを用いて、市販の水転写デカール貼付
- エアブラシにてつや消しを塗布
- 乾燥後、擦り合わせ(ねじって塗料を削ったり、塗料をデザインナイフで削り出したり)した後、組み立て、
- メタルボール、ビーズの埋め込みなどのディティールアップ、ツインアイなどはシール
- 完成!
作業への感想・所感
ミサイル部分のハッチのフタ部分(グレイ部分)ですが、開いたら未塗装部分(持ち手にした箇所)が見えてしまいます。ミスとしてはこのくらいですね。見えない部分だと思い込んでしまいました。そういえば、ここってもともとは緑なんですね、要塗装箇所です。
あとはしっかり作ろうと思えば、かなり細かい所まで作りこむ必要がありますが、例えば合わせ目が大きく出てしまうという類のミスは少ないです。ある意味でMGのようで、一つ一つ足りない部分の塗装、ディティールを積み上げていくような感じです。それほど、キット構成は見事で作りやすいです。
HGUC_1/144_AMX-014_ドーベン・ウルフ製作・塗装レビュー!~まとめ~
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大きさも武装もかなり見栄えのするキットです。発売時期が遅れた為か、他のZZ系のHGUCキットと比べてもディティールが多く、作りやすいキットです。作業的にもボリュームはありますが、苦労を厭わないという方には非常におススメであります。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。当記事が何らかの参考になりましたら幸いです。
参考リンク(墓場ネット)