発売日は2013年、もともと評判の良かったHGから遅れること十数年(多分)、一体どうなるのかと、楽しみ半分、恐ろしさ半分、という形で世に出たキットです。私自身、旧HG、HGUC、MGは制作しているのですが、何分昔のことですので、あまり覚えていないレベルです。このレビューのキットも今から五年ほど前のものですね。
そういう訳で、色々と完成キット、説明書を見て思い出しながら、思いつく限り記載していきたいと思います。
ちなみに、当時は違和感もなかったのですが、デカールにEFSFデカール(市販)を使用しています。正しくはEFGF(シールが付属しています)ですね。また、武装その他の紹介は、アシスタントとして関節モデルのザクを使用しています。また、パラシュートパックの紐などを使用せずに撮影している箇所もあります。
プロポーション
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陸戦型らしいガッシリ系のスタイル、個人的に文句はありません。ネットですと、プロポーションは旧キットの方がいいという声も散見されますが、そんなに大きな違いはないのでは、と思います。
ちなみに、バックパックに接続出来るコンテナと180mmキャノンは付属していません。
参考リンク(「プラモ好きかい?」「うん!大好きSA☆」)
カラーリング
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今回は陸戦モデルということで、ちょっとミリタリーチックなカラーリングです。以前に作成したグフカスタムと合わせてのカラーチェンジです。やっぱりこの二体には共演して欲しいものですね。
緑系、黒系もグラデーションというものではありませんが、強弱を意識して数色使用しています。あとは前腕のラインなんかも、マスキングして塗装しています。
参考リンク(墓場ネット)
HGUC 1/144 MS-07B3 グフカスタム塗装・製作レビュー!
改修部、ディティールアップなど
改修はリアスカートの別パーツ化くらいで、ほぼストレート組みです。ディティールアップということも特段にしていないと思います。
合わせ目処理が必要となる所
難しい所もいくつかありますが、今回は色が黒目ということと、それからまずは完成させたいということもあり、難しい所は手を入れませんでした。黒いと意外と目立たないものですね。
合わせ目処理が必要なところ(容易部分)
挟み込みなどなく、そのまま処理できる箇所です。
1.武装類(ビームライフル、100mmマシンガン)
やはりモナカです。難しい所はそんなにないのですが、ビールライフルはしっかり塗装をしようとすると、挟み込みになっていますので面倒です。私は合わせ目処理して白で塗装→グレイ部は部分塗装(筆)という流れで進めました。
2.前腕
ここもはっきり合わせ目が出る箇所ですが、二重関節になっていますので、そんなに難しくありません。
3.パラシュートパック
面積は広めですが、平面ですのでそう面倒ではないかと思います。
合わせ目処理が必要なところ(困難部分)
中にパーツを挟み込む(塗装済みの状態)などで、処理に一手間掛かるか、単純に困難な場所です。
1.ボディ
脇腹から肩(上)の方まで広く合わせ目が出ます。肩部には小さいモールドがありますが、それでも合わせ目がはっきり出ます。中に挟み込むパーツは、一つですので、マスキングする覚悟で処理した方が楽かもしれません。もしくは筆塗装とかですね。
2.ショルダー
ボディと同じように真ん中に合わせ目が出ます。パラシュートのベルトを巻く細い所は合わせ目が出ないようになっています。中に挟み込むのは、ボディとの接続の関節部パーツとポリパーツです。
3.脚部
ド真ん中ではなく、2/3くらいの位置に出ます。アンクルパーツとポリを挟み込むのですが、後ハメ出来そうですので、処理しようと思えばそこまで手が掛からないかも知れません。
塗装で気を付けたい所
色分けされていないのは、ロッドアンテナの先とシールドの先(丸っこいグレイ部分)くらいでしょうか。あとはシールも含め、きちんと色分けされているように見えます。全塗装に関してはやりやすいです。
しかし、パラシュートを使用する場合、ベルトが艶ありのペラペラした感じのものですので、キット全体がつや消しだと、その部分が浮いてしまうかも知れません。
制作フロー
- パーツの切り出し
- 紙ヤスリにてランナー処理、及び面積の広いパーツへのペーパー掛け
- 接着剤による合わせ目処理(処理の容易な箇所)
- 1mmメタルボール、ビーズを仕込む為の穴あけ(DAISOルーター使用)
- 洗浄と乾燥
- 一パーツごとに、持ち手を付けて、エアブラシにて水性ホビーカラーにて塗装(全パーツ二度塗り)
- ガンダムマーカー(ブラック・グレイ・ブラウン使用)にてスミ入れ、ディティール出しの為に部分塗装
- マークセッターを用いて、市販の水転写デカール貼付
- エアブラシにてつや消しを塗布
- 乾燥後、擦り合わせ(ねじって塗料を削ったり、塗料をデザインナイフで削り出したり)した後、組み立て、
- メタルボール、ビーズの埋め込みなどのディティールアップ、ツインアイなどはシール
- 完成!
作業への感想・所感
カラーリングを楽しむという趣旨でしたので、それ以外の所はやや目を瞑りました。ただ、色もありますが、デカールや細かい部分塗装などで情報量を増やせば、思ったより合わせ目が目立たないな、と思うようになりました。
また、二重関節ということ、色分けがほぼ完璧なこともあり、スムーズに制作することができました。
HGUC_1/144_ガンダムEz-8制作・塗装レビュー制作・塗装レビュー~まとめ~
作りやすさを考えれば、個人的には旧キットより様々な形で改善されているとは思います。ダメージ加工、汚しなどにもよく使用される(見栄えがいい)キットですので、そういうものの対象に選ぶのもいいですね。
よくグフカスタムと共に語られるキットです。どちらかと言えばこちらの方が手を入れる箇所は多いような気がしますが、両方とも色分けなどはしっかり行われており、作りやすいと思いますので、一緒に制作されてみてはいかがでしょうか。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。当記事が何らかの参考になりましたら幸いです。