現代社会は仕事においても趣味においても、広く人生において、とかく選択を求められるものです。そういう社会の中で、活動的な方、行動的な方々が広くクローズアップされているように思います。その一方で、保守的な考え方、そして受け身な方に関して、どちらかと言えば否定的な見方がされるようになって来ました。
保守も革新も、どちらも社会を構成する上では大事な要素です。そして両者共に一長一短があります。今回はそれらについて、私なりに考えてみました。
ピクサー映画、リメンバー・ミーに見え隠れするもの~技術革新~
いきなり話題が飛んでしまう形となりますが、2020年の2月21日に地上波初放送とないました、ピクサー映画の「リメンバー・ミー」。私自身はtwitterでなんとなく情報を見ていただけなのですが、どうやら劇中で古い型の「Macintosh」が登場し、死者の国=技術革新がないという皮肉では、というtweetが散見されました。
古いものを使い続けることは素晴らしいことですが、技術は日進月歩で進んでいます。新しい技術を取り入れるということは、それは前に進む、という姿勢に異ならないのではないでしょうか。
これは仕事、趣味にも当てはまります。世の中には数々の新しいサービスが出て来ています。それは一昔前には存在しなかったものだったり、ごく一部の中で存在していたものが、インターネットなどを通じて、多くの方が利用しやすくなったものです。ビジネスではオンラインストレージや社内チャットなどが広く取り入れられています。これらを使わなくてももちろん仕事は出来ますが、しかしなぜそれらが世に広く浸透して来たか、ということを考えてみましょう。
こういうものを一早く取り入れられる人物というのは、もちろん行動力にも実行力にも秀でていることでしょう。家具などを大事に長く使う一方で、電化製品・ITは問題なく使えるものであっても、処分して先に進む必要があります。
参考リンク
- 片付け、断捨離、備蓄などなど改めて考えてみた(墓場ネット)
- 「リメンバー・ミー」死者の国にあるパソコンはアップル製品!?(東京ディズニーランド&東京ディズニーシーの謎と疑問に答えるブログ)
受け身や指示待ち、腰が重いと困ったことに
そういう背景の中、新しい技術を固辞していると、最終的には蚊帳の外に追い込まれてしまいます。
現代は多くのものが、以前より入れ替わりのスパンが早いと言われています。流行も長く続かず、次々に新しいものが生じます。次々にライバル会社が類似品を出したり、自社の中でも後継品の開発が急ピッチで進められるなど、必要品を除き商品のライフサイクルが短くなっています。
これを受けて、人間の方もそれに合わせる必要があります。保守的、もしくは変化をしなければ、大きな失敗はないでしょう。失敗しない、損をしない、無駄な労力を使わない。それはそれで大事です。限りある人生の中、時間も労力も限られています。
ですが、社会は常に変化しており、企業もそれに合わせる必要があります。なぜ変化するのかということを突き詰めると、結局は人間が効率よく生きていくことが出来るようにするという、絶対的なテーマの為なのかも知れません。利便さを求め、労力を削り、個人としての可能性を追求できる社会を求めて、社会構造は進化し、発展しているように思います。
個人がどういう選択をするかは自由です。ですが、企業はそうではありません。変化に合わせて生きていかなければなりません。よって、変化に合わせて生きることが出来る方や、知識を入れ替えて、新しい技術を用いて社内に新しい風を吹き込める人材が重要視されることとなります。
「新しい技術に変更する」という反復作業
つまり、もちろん程度はありますが、新しいやり方や技術を使いこなせないと、最終的には会社の中で肩身が狭くなっていくのです。
さて、言葉にすると奇妙な感じもしますが、新しいものを習得する、というのもある意味でルーティーンと捉えることが出来るのではないでしょうか。
旧品との違いを知り、新しい機能で何が出来るか、そしてどういう時に使用するのか、なぜ従来のものが押しやられたのか。そういう視点で根本を考えていく過程はどれも同じです。細かい所はもちろん全くの別物ですが、根本的な学ぶ方向性・アクセスの手法は、そんなに違いはないのかも知れません。
よって「新しいもの、未知のものに挑戦する」ということは、慣れてしまえば、それを一つのスキルとして、他の新しいものへも応用して使用することが出来るのです。
学ぶことは、柔軟な思考の育成にも
年を重ねると、新しいことを学ぶことが億劫になると言われていますが、一方で、人の持つ学習力は、そんなに急激に落ちないと言われています。
ただし、諸般の事情から「勉強・学習」から遠ざかっていくのは事実です。確かに時間もありませんし、時間を捻出しても娯楽、趣味に当てたいと思うものです。
しかし、一昔前とは違って、「何か」を知っていることと、知らないことでは雲泥の差が出ることもあります。特にこれから先、更に人々の間での格差が広がっていくことも考えられます。加えて、情報リテラシーという言葉もあり、同じ情報でもどのようにして使うか、ということも大事な要素となります。
参考リンク
- 50代の「学習意欲の低下」はどう防ぐべきか~「知能」と「記憶力」は加齢によって低下しない~(東洋経済ONLINE)
- 情報リテラシー(weblio辞書)
行動しない人、受け身な人が損をし続ける社会~まとめ~
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やらなければならないことを先延ばしにしたり、どうにも緊急性がないと動けないということは、日々を生きる中でどうしても生じてしまうことです。物事に優先順位をつけて、日々のパフォーマンスを上げる中では仕方のないことだと思います。
どうにも気が乗らない、というような状態ですね。私もよくそういう状態になりますが、イヤイヤでも体、頭を動かして、一歩を踏み出してしまえば、意外とうまく動けることがあります。加齢に伴い、一歩を踏み出すまでが億劫になったのは事実ですが、そういう点も改善していくのも課題です。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。当記事が何らかの参考になりましたら幸いです。