映画を見た時、そして本を読んだ時、他の人がどう思ったかと気になる時がある。映画を見に行った人とその後に感想を言い合ったりするのと同じかもしれない。気軽にネットですぐに見ることもできる。
今回はそういう心理は何故か、ということを自分なりに考えてみた。
口コミ、レビューは信頼できるか
最近だと、配信サイトのレビューも見やすい。こちらは見る前に、果たしてこの作品は自分が自分の見たいものなのか、ということを調べる尺度にもなる。
商品などに関しては、レビューの信頼性を検討しているサイトもある。私自身も、多聞に漏れず口コミに対して疑いの目を持つようになってきたが、それでも映画や漫画のレビューに関しては、あまり嘘がないものだと思っている。★だけの評価や一言などは論外だが、しかし元来、評価は人の数だけ存在する。その中できちんと文章で記載されているものは拝読に値する。
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その作品に対する知識への欲求は、意外なことに、その作品を視聴し終わった後にかなり高くなる。解けなかった謎もあれば、単純に面白い、つまらないの是非、それから続編や前作との繋がりなど、想像以上の情報がそこにはあり、自身にその作品のそれ以上の深まりを容易に見せてくれる。
自分だけでは気が付かなかったことに気づかされる
今更ではあるが、最近、私はスチームボーイという映画を視聴した。見終わった後は単純に余韻に浸り「凄かったなあ」の一言に尽きる、という状態だった。
だがその後でレビューを見ると、なるほど賛否が分かれている、というか否定的な意見の方が多い。そして、そう言われればその意見は尤もだ、と思うものも非常に多かった。もちろん数多の意見の中、納得できないものもある。いずれせによ、自分の一度きりの視聴では見えない角度からの意見は、素直に面白い。
賛否、そのどちらもが新鮮
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上記のような意見を見た時、例えばある種、「問題の答え」を知った時のように、不思議とすっきりすることが多い。違う意見を見て、それを反芻して楽しむ、思えば不可思議なことだ。そのメカニズムは詳しくは分からないが、そういう点もあって、最近は映画そのものも楽しむのはもちろんだが、視聴後にはネット上の評価を見るのもワンセットのようなものになっている。
同じ意見ならそれを読んで共感を得られたような嬉しい気分になるが、そうでないものも、頭から抵抗せず、一旦は読んでみようという気になるから不思議である。例えば、自分は面白いと思っていたが、つまらないというレビューがあったとする。ムッとする前に、なぜだろうと前向きな気持ちでそれを読むのである。
作品視聴後_他の人の意見を読みたくなること(コラム)~まとめ~
しかるに、見終わった後で誰かの感想を見るということは、素直にその作品について検証している、ということではないだろうか。
また、多数の意見を見て、自分の意見がそれに同調するか反発するか、ともするとそれによって自分の立ち位置を確立しようという気持ちの表れということもあるかも知れない。視聴後の不安定な気持ちを正す為に見ているのかも知れない。または知的好奇心の為か精神安定の為か。
なかなか答えの出ない問題なのかも知れない。これもまた人の数だけ意見はあるのだろう。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。当記事が何らかの参考になりましたら幸いです。
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