2020年に入って、驚異的な猛威を放っている新型コロナウイルス、COVID-19。発生の仕方も仕方ですが、しかしそれ以後の各国などの対応を見ていると、やはり広がった一面には人災という言葉も浮かびますね。今回はそれに関して、現状で感じることを記載してみました。
社会の構造を一気に変えるようなことができなければ、今後、また別のウイルスなどが発生した際に対応することはできないでしょう。
初動の疑問(WHO)
世界保健機関のテドロス事務局長をはじめ、中国の封じ込めが最初から行われなかったこと、まずはこちらが多くのメディアから非難されています。ただ、途中から対応に本腰を入れ始め、それが為に蔓延の速度が遅められたことは一定の評価がなされていますね。この点は日本と中国で異なる点かも知れません。
今回、現場の最前線の医師の忠告を無視する形となり、また、発生源も症状も未確認という状態で「危機状態は低い」と見る、かなりの痛手です。2/23の発言で、テドロス事務局長は「封じ込めに危機感を抱いている」という趣旨の発言をしましたが、どの口が言っているんだ、と思われた方も多いのではないでしょうか。時期が最悪(春節直前)だったということもありますが、ここで何も対策を取らなければ、未知のウイルスを各国、各省にばらまく恐れがあるということは、十分に想定の範囲内だったでしょう。にも関わらず、それをWHOの中から疑問視する声が湧かなかったのか。
2/24現在、Googleで「WHO 」と入力すると、無能という単語が出てきますが、多くの方がそう感じている、ということでしょうか。
大きな危険性は、ウイルスの変異性はもちろんですが、今までにない特性を持ったもの(今までは動物→人で感染しなかったものが感染するようになった)が主なものです。仮に危篤性がない(と初期で見受けられた)にせよ、それを野放しにするという思考がわかりません。
テドロス事務局長の中国への忖度が噂されています。外野から見ていて面白いものではありませんね。それが国を思ってのことなら、わずかにでも擁護する気持ちもありますが、しかし個人の利益の為であるのなら、その為に全世界に危険に晒したことは、誰からの理解も得られないでしょう。
参考リンク
- 感染拡大、封じ込めに危機感 WHOのテドロス事務局長(産経新聞NEWS)
- 批判呼ぶテドロス事務局長の「中国擁護」 背景にWHOと中国の蜜月の仲(SankeiBiz)
悲劇のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」
画像転載元(pixabay) ※画像はイメージです
この船に乗ってしまったために人生を狂わされた、という方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
政府の対策があまりにも愚かで、もはやギャグか、というような内部告発画像もありましたね。公開したのは橋本副大臣とのことです。副大臣です、副大臣。この画像が危ないことは、賢い小学生でも分かるレベルです。そもそも、危険のあふれる密室空間に閉じ込める理由がよく分かりません。目に見えないウイルスがそこらへんにいる状況に閉じ込められる、これもまた、小学生さえも本能で拒否するレベルです。
潜伏期があるということを知っていれば、こういう対策をするにせよ、短期間で終わらせなければなりません。例えば三日前に検査した結果が、今日も信じられますか、ということです。永遠に「罹患していない・ウイルスを保有していないことの確実性」は得られない訳です。例えば罹患者の潜伏期間が10日として、7日目に検査して陰性結果で問題なしとして下船し、その三日後に発症する可能性もあるのです。
参考リンク(Buzz Feet)
新型コロナ、副大臣がクルーズ船内の写真をアップ→「内部告発ですか?」とリプ殺到→削除
そして事態は最悪な方へ、ここでも見通しの甘さか
後になって言うのは簡単なことかも知れませんが、当初、このウイルスは過小評価がなされ、大きな問題と考えられていませんでした。
そもそも、基礎疾患、体力のない方が重篤になるのは当然では?
まず一つ目、若い方は罹患しにくい、もしくは重篤になりにくい、との見解が当初からありました。
今はもう昔の話ですね。
ウイルスの進化は人間とは大きく異なります。それを考えれば、どこかで何か別のものに変化する可能性も、常に考慮に入れておかねばなりません。とすると、現状、最前線で感染を繰り返しているウイルスは、初期のものと全く同じか、ということでさえ疑わしいです。基礎疾患がなければ大丈夫、ということはもう口が裂けても言えないことです。
ウイルスにはまだ謎が多く残されています。ウイルスに寄生するウイルスの存在など、今世紀に入ってからの発見も続々と出ています。今後、このコロナウイルスにどういう対策がされていくか、多くの注目がなされるでしょう。
参考リンク
- 【解説】新型コロナウイルスとの闘い、抗HIV薬は有効か(AFP BB NEWS)
- HIV薬、新型肺炎に効くの? キーワードは「はさみ」(朝日新聞 DIGITAL)
冬で低温低湿、さらに人混み、蔓延の環境は十分
そして二つ目ですが、当初、感染力がそう強くないと言われていたとはいえ、少なくとも都会の満員電車の状況などを知っていれば、感染者が外に出てしまうと、大発生は免れない、ということも容易にわかりそうなことですが……。
それでいて、陰性として判断された方は、陽性になりにくいとか、公務員がコロナで休んでしまったら業務に支障が出るといって検査をしなかったとか、この辺りはちょっと訳が分かりませんね。
高齢者ばかりのお役所仕事の限界
結局のところ、誰も責任を取らない、というのがいつものスタンスです。トップは重要な報告を聞いていないとか、その時に出来る判断はしたなどといい、それ以降の追及を撒こうとします。おそらくですが、今回の件で辞任、もしくは自ら退官するような人は誰も出ないでしょう。政府の失態は既に国民の知ることですし、クルーズ船への対応は各国非難の的となっているにも関わらずです。
そもそも、失礼ですが、すでにこの時代、世間的には現在の60~70代で「仕事が出来る」という方は稀で、生産性は既にそれより若い世代の方が高いと見なされています。50代はおろか、40代さえも早期退職に追い込まれる可能性のある時代です。そんな中でも、きちんと前向きにスキルを習得しようとする方もおりますが、そうでない方も多く、「昔は、俺の時はこうだった」と非生産的な手法を繰り返すことも多いです。
そんな人たちが上層部(高給取り)にあって、下には結局、労働と尻拭い(薄給)しか回ってこない。それがここ数年の傾向です。
参考リンク(墓場ネット)
新型コロナウイルス騒動を見ていて感じること~まとめ~
私見ですが、新型コロナウイルスは、恐らく、まだ向こう一か月は沈静の兆しはなく、拡大するものと思います。
ウイルスの生態がまだ明らかになってはいませんが、一般的に低温・低湿度の環境をウイルスは好むと言われています。環境は世界で異なりますし、季節でも異なります。また、再感染の報告もありますし、そういうことを踏まえれば、全世界での終息宣言はかなり先になりそうですね。
参考リンク(tenki.jp)
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。当記事が何らかの参考になりましたら幸いです。