世の中には多くの鉄道があります。ですが、経営難を前面に出しているのは、この銚子鉄道くらいではないでしょうか。鉄道運営よりも儲かっているという「濡れ煎」に、経営がまずいと言って売り出した「まずい棒」、映画のカメラを止めるなよろしく、経営が危ないので制作されている「電車を止めるな」。
色々な評価があるかも知れませんが、まあ銚子鉄道なら仕方ないか、という感じで、世間は概ね暖かい支援を送っているようです。しかし、果たしてそれが一体どんなものなのか、私もその魅力を調べてみたいと思いました。
そういう訳で、今回は千葉の東端にあります銚子鉄道をメインとして、その付近をぶらりと訪問して来ました。
銚子鉄道とは
総武線の端の端、そこに銚子駅があります。そしてそのホームから銚子鉄道に乗り換えることが出来ます。
そこから更に東、そしてそれからちょっと南東へと、海沿いを走っている鉄道になります。主な見どころは神社だったり灯台だったり展望所だったり、なかなか光る所を持っています。
また、一日乗り放題の弧廻手形(1日乗車券)もあります。周囲の風景は主に田園のそれで、千葉の都心部しか知らない人にとっては、まさか千葉にこんな所が……という驚きを持って迎え入れられるでしょう。
参考リンク(銚子電気鉄道)
銚子鉄道に実際に乗ってみて
とある一日、私は始発レベルの電車にのって、のんびり銚子へ向かいました。
総武線の駅を降りて乗り換えかな、と思いましたが、なんとホームの先に路線があるようです。改札まで行ってしまっていたので、急いで戻り、発射時間ぎりぎりでなんとか滑り込みました。時間間隔はやや広めで、午後以降は一時間以上空く時間帯もあります。
で、乗り込むと、美人さんというか、可愛らしい乗務員さんが車内を掃除されてました。私もそこそこ電車や各種路線に乗っているとも思うのですが、初めての経験です。
経営難、ふとそんな言葉が頭をよぎります。
ちなみに、銚子鉄道は現金支払いのようです。乗り降りは前の車両から行い、車掌さんに切符などを確認してもらう形となります。
車両内部はこんな感じ
ものすごく穏やかです。広告物なども手書きの味わい深さがあります。乗降人はちょっと少なめかも知れませんね。
都心部には、例えば神奈川などはJRもですが別の路線も多く、だいたいスタイリッシュです。しかし、銚子電鉄はそこになじまず、何というか独特なのです(誉め言葉)。
個人的には、文化的にも町並み的にも、是非とも残して頂きたいものです。おそらく近隣住民の方にとっては、本当に身近な鉄道なのでしょうね。
戸川駅に行く前に、朝の犬吠駅へ
それぞれの施設が空く時間を考慮に入れて、先に戸川駅に降り立ち、それから犬吠駅へ向かう予定を考えていました。
さて、しかしどういう訳か、寝ぼけて犬吠駅へ降りてしまいます。犬吠埼灯台のオープンは午前8時30分からですので、一時間以上も時間があります。
という訳で、ロッカーに荷物を預けて、少し周辺を偵察して、戸川駅へ向かいます。しかし銚子鉄道、本当に面白い所ですね。
戸川駅周辺
戸川駅の見どころは、古い車両が駅に隣接して保存されていることと、ミニ郷土資料館と、それから町並みでしょうか。町並みは正に古き良き時代の風情があります。その先には漁港があります。
他にも神社などがあるようですが、今回巡ったのはこのあたりです。しかし、ミニ郷土資料館はオープン時間の問題で行くことが出来ませんでした。
さて、個人的にはものすごく好きな所です。そんなに何かがある訳ではないのですが、好きですね。なんとものんびりした時間を過ごせました。夏は時間を変えて何度もぶらりと散策したいところです。
また、猫の町でもあるようです。運が良ければ会えるかもです。ですが、今回は見かけることは出来ませんでした。
東京近隣観光「銚子」_千葉県東部Vol.1~まとめ~
6.4kmの銚子鉄道、時刻表に合わせて、歩きながら散策する楽しみもあります。今回は主にその魅力のご案内をさせて頂きました。
次の記事は犬吠駅周辺のご案内と、そして犬吠埼灯台に合わせて、同じ千葉県の千葉ポートタワーを訪問した記事を執筆させて頂きます。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。当記事が何らかの参考になりましたら幸いです。
参考リンク(墓場ネット)