埼玉県、大宮の一つ隣の駅に、土呂駅というものがあります。今回は意気揚々とその地に馳せ参じました。
何でも、ここら辺は一帯が盆栽村と呼ばれており、近隣一帯が盆栽を取り扱っているとか、そういうもののようです。文字だけではなかなか想像が付かないですよね。
盆栽自体は、昔、かなり小さなものですが、ちょっとだけ育てたことがあります。結局、原因が分からずに枯らしてしまいましたが、あの小さな姿でも立派な花を咲かせてくれたことには、やはり素直に感動したものです。
今回は盆栽とは何かを考えつつ、そんな盆栽村をぶらっと訪問してみました。
盆栽ってこんなもの(私的解釈)
盆栽はざっくり言えば、器と植物、そして土などを含めて鑑賞するものです。本来は大自然の中で育つ木々をわずかなスペースで育てることで、木々を手元で管理する、という野菜や花卉類とは違った魅力を見出すことができます。
また、木々の形以外でも、土台となる土に苔や白砂を置いてアクセントにしたり、鉢を使わないで育てたり、枝が朽ちてしまったものを管理して楽しんだり、様々な鑑賞の仕方があります。
個人でもやり方は多く、各個人に合った楽しみ方を見いだせるのかも知れません。最近はミニ盆栽ということで、ベランダなんかで数十育てられるものも出てきているようです。
中には数百年生きているものもあり、億を超える値段が付いているものもあります。
参考リンク
- 盆栽って何が楽しいのかわからない人の為の基礎知識まとめ(NAVERまとめ)
- 基礎から好きになるちいさい盆栽(キミのミニ盆栽びより)
土呂駅に到着してみて
さて、大宮はかなりの大都市です。しかし、そこから僅か一駅ものすごく長閑な街並みになるから驚きです。こんなところが、東京から僅か一時間弱で存在するのかと、感動したものです。
駅周辺は特段眺めてみたいものもありませんので(ちょっと寂しい感じ……)、そのまま目的地の盆栽美術館へ向かいます。
休日だというのに、すれ違う人もほとんど見かけません。もともと車での移動の方が盛んな地域なのでしょうか。
盆栽美術館
駅から歩いて十分ほどで到着しました。こちらでは、盆栽の展示がメインですが、盆栽に関する基礎知識の紹介などもあります。
施設内はそう広くはなく30分ほどで見て回ることができるでしょう。普段はなかなかお目に掛かることができないような、素人目に見ても、容易に名品だと思われるものが数多く展示されています。
当然ですが、同じものは一つとしてなく、どれも様々な迫力・魅力があります。
大宮盆栽村の住民協約
盆栽村にはやはり住民協約があるようですね。盆栽村の名の通り、景観を損なうようなものは建設が禁止されます。綺麗な空気、水を求めて選定された地区なので、それも尤もな話ですね。
周辺(盆栽村)の環境
美術館を出て周辺を歩いてみました。ものすごく平和です。何というか、違った意味での未来都市を感じさせます。文明の元での、自然と人間との調和を目指した形、というような。ブラブラするだけでなんとも興奮したものです。
盆栽美術館だけではなく、その周辺には多くの盆栽園があり、その園内でも多数の盆栽が展示・販売されています。体験や講義なども開催されているようで、地区全体で盆栽、ひいては緑との共存を楽しみ、広めているようだと思えました。
散策コースもあるようで、季節を変えてのんびり歩いてみると、違った風景を楽しむことが出来そうです。
東京近辺観光「盆栽村」_埼玉県南部~まとめ~
今や数多くの愛好者がいる盆栽文化。若い方の中では、何が楽しいか分からない、という声があるのも事実です(私もそうでした)が、そこは年を重ねるごとに魅力も分かるというもの。
四季の織り成す凝縮された植物の雄大な姿。そして我々個人などより、ずっと長く多くの年代を生きて来た命のありがたさを思い、そっと静かな気持ちで鑑賞してみてはいかがでしょうか。
それが都心から僅か一時間程度の場所で見れるというのですから、興味のある方は是非ともご覧になって頂きたいものです。大都会であっても、片道一時間~一時間半も掛ければ、想像以上に自然と触れ合える場所は多いものです。
参考リンク(墓場ネット)
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。当記事が何らかの参考になりましたら幸いです。