東京近隣旅行第二弾として選んだのは埼玉県の川越。埼玉に関しては、去年のいつかに春日部をぶらっとして以来の訪問となります。川越と言えば小江戸川越とも呼ばれ、江戸時代の城下町の風景を今に残す、どこか懐かしさと親しみを抱かせる土地です。
参考リンク(自サイト)
埼玉県、地理には疎いのですが、簡単に調べてみると、一番栄えてるのは大宮で、池袋以上との声もあるようですね。
何かとディスの話題にされやすい埼玉ですが、実は自虐が多く、住みやすい場所なのではないでしょうか。交通網も十分に整備され、街から少し離れた場所には緑も多く、時に足を伸ばせば大自然、そして人も少ないです。
また、20119年はなんといっても『翔んで埼玉』が大ヒットした年でした。そういう意味でも埼玉は熱いのです!
一方で、海がない、目立った観光地がない、娯楽施設に欠ける、という意見も目立ちますが、実際にはどうなのでしょう。機会があれば、これから少しずつ考えてみたいと思います。
参考リンク(THE CINEMA PRESS)
参考リンク(現代ビジネス)
ブーム到来!埼玉県民の「自虐とプライド」が日本中で密かに愛されている
川越駅周辺
さて、川越駅です。到着したのは午前中ですが、ここから休憩を挟みますので、駅付近を除く地域の観光開始は正午頃となります。
駅に到着し、軽く周囲を見渡すと、西口・東口とも立派なペデストリアンデッキです。そしてその横に佇む、色あせた電話ボックス。光と影を同時に垣間見た瞬間でありました。
人通りは少ないですが、街並み自体は、どことなく前回訪れた立川を思わせる所があります(街の形的に)。 しかしながら、駅を離れた大通り(クレアモール)ではない方角に歩いてみると、さっそく閑散とした風景が広がっています。
通勤前後の時間帯、駅の利用者は凄く多いようですが、乗り換えで利用されている方が多いのかも知れません。
クレアモールのその先へ
さて、この商店街のようなクレアモール通りですが、かなり長いです(画像は朝方の風景)。昼頃には人もかなり多く、平日ですらまっすぐ歩けないほどです。左右に軒を連ねる店舗は、旅行客向けというものではなく、カラオケ・軽食店が多い印象を受けました。
観光のメイン所である蔵造りの町並みへと続く場所なので、そこそこ観光客向けかな、と思っていましたが、そういうことはないようです。
そしてどのくらい続いたでしょうか、体感的には長く感じますが、実際は1kmないくらいでしょうか。左手に西部本川越駅が見えてきました。
そのちょっと先に、うっすらと蔵造りっぽいものが見えてきます。それと同時に観光案内所がありますので、その中をちょっと見て、そして裏口から出て蔵造りの観光に入ります。
蔵造りの町並み
まず見えたものは、まああれです、人の波です。そして車の行列です。時期的なものもあるのでしょうか、ほんと、大混雑でまっすぐ歩けないレベルです(平日です)。画像だと少ないですが、この先は人通りが多く、撮影どころではなかったので、撮影していません。
蔵造りのメインストリートは、片側一車線の道路を挟んで、両方の道を歩行者が通行するスタイルですが、歩行者側の幅が狭く、右側通行も左側通行も特に定まっていないので、ごちゃごちゃとしています。また、駐車場争いも熾烈を極め、目に入る情報量が非常に多くて疲労を覚えます。
なぜかこの日は振袖の若い女性やカップル客が多かったですね。さて、化粧とか晴れの日仕様とか、そういうのもあるでしょうけど、この日に見た埼玉県民(?)は、少なくとも東京・神奈川より、ずっと可愛いらしい人が多かったです。そういえば、肥満気味の女性も少なかったように思います。
とはいえ、人混みが苦手な私、本来ならここで引き返すのですが、しかしもう二度と来ることのない地。我慢して人波をかき分けつつ、突き進みます。 その間考えていたことは、多分、この町並みを優雅に楽しむには、車の助手席に乗せてもらうのが一番なのかも知れない、ということです。
その後はなんとなく気になった横丁に入ってみたり、めぼしい建物を眺めたりして、予定より早めに撤退することに決めました。 駄菓子横丁とか見たかったんですけどね、テンションは既にゼロに近かったです。私はさながら生ける屍のようでした。
放浪
戻りは道を変えて、小道に入ったりよく分からない道を進んだりしながら進みます。その時は人が少なかったこと、加えて脇道感があってワクワクしたのもあって、沈んだ気持ちも次第に回復していきました。
かつて訪れたことのある地方の同じような城下町の町並みなんかは、規模は段違いですが、土日でも空いていて非常にいい場所でした。こういう所を期待していたのですが、さすがに都心から片道一時間半の地域にそれを求めるのは間違いでしたね。
蔵造りの町並みから少し遠ざかって気が付きました。
迷ったな、と。
とはいえ、いつものことですので、なんとなく駅の方角に向けて放浪を開始します。 しかし、この放浪の結果、この観光を非常に有意義なものとすることが出来ました。
成田山川越別院に迷い込む
迷い始め、「成田山川越別院」なるものを発見し、導かれるように吸い込まれました。特に観光のメイン所ではなく、人はポツポツ。というわけで、静かな神社仏閣パワーを半独占し、テンションはみるみる回復です。
本来、川越の町並みを見るだけで帰る予定でしたので、後述する喜多院も含め、この辺はあんまり調べていませんでした。あとでパンフ等見てみるときちんと描かれているのですが、しかし人が段違いに少なく、穴場感があります。
そして、喜多院との出会い
さて、成田山川越別院を後にして歩くこと数分、その先で喜多院なるものを発見しました。 こちらも人はそんなにおらず、私が訪れた時は、若い方はほぼ皆無の状態。
周囲を見回したのち、何やら古めかしい立派な建物に足を踏み入れます。というかこれが喜多院なのですね。 入場料400円を支払い中へ。外観の写真しか残していません(内部は撮影禁止)が、それだけでこの建物の水準はお伝えできるでしょう。ボリュームもあり、見ごたえもあり、そしてなんといってもこの穏やかさ。私が川越に求めていたのはこういうものだ、と思いつつ、満喫させて頂きました。
喜多院を出て売店方面へ、入館料に含まれていますので、追加料金なしで五百羅漢も見ることができます。
帰りは予定があるので迷い歩きもここまで、潔くスマホを取り出してナビを設定し、早足で20分、川越駅まで歩きました。
東京近辺観光_撤退編vol.2「埼玉県川越」~まとめ~
一時、感情のブレはあったものの、川越観光、非常に楽しめました。川越祭りの直後にあたる時期でしたので、時期がちょっと悪かったのかも知れませんね(私的に)。
個人が旅行・観光に求めるものは様々です。自分にあうもの、自分が興味のあるものが年齢と共に変化するように、昔訪れた場所でも、また新しい楽しみが見つかるかも知れません。
以上、最後までお読みいただいてありがとうございました。当記事が何らかの参考になりましたら幸いです。