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手塚治虫の「火の鳥」を読んでみて感じたこと

手塚治虫、「火の鳥」。名前こそ聞きはすれど、あまり接点が無かった為か、30半ばまで読む機会がありませんでした。

 

子供の頃、学校の図書館などで、「ブラックジャック」や「どろろ」は置いていたので読んだことがありましたが、そういえば火の鳥はあまり見ませんでしたね(普通にあったのかも知れませんが)。

 

感想を語りますが、まだすべてを読んだ訳ではなく、全体の2/3くらいです。その読書範囲の中で思ったことをなんとなく書いてみたいと思い、当記事を執筆しています。ただの感想文なんですけどね。でも、この作品を読んだら、大体の人は、何かしら考えるざるを得ないと思うんです。そういう魅力があります。

 

参考リンク(手塚治虫OFFICIAL様)

火の鳥_キャラクター

 

 

「火の鳥」との出会い

不思議なもので、火の鳥を初めて読んだのは、とあるゲストハウスでのことでした。

 

火の鳥というと、文庫本サイズが一般的なのでしょうか。しかしそこには雑誌サイズ(A4)のものが置いてありました。サイズ的に比較すると、当然ですが遥かに読みやすかったです。あと、ちょっとだけカラーな感じでした(フルカラーではない)。

 

そこで夜も更けて来た頃から、「黎明編」「未来編」「ヤマト編」「宇宙編」までを一気に読みました。

 

なんというか、ものすごく密度の濃い時間だったように思います。生まれて初めてのゲストハウス、そして知らない地で、知らない人との相部屋からちょっと抜け出した先の小部屋で、時間を忘れて火の鳥を読み耽る。

 

そういう背景もあってか、火の鳥の序盤はかなり強烈な印象として残っています。残りはたまにネカフェで読んだりです。

 

 

「火の鳥」の恐るべき構成

画像掲載元(pixabay様)

一巻から順を追って、過去と未来が入れ替わりに描かれています。そしてその時代が徐々に現代へ向けて近づいていく、という構成です。

 

とてつもなくスケールが大きいです。序盤の方で人類がほぼ滅亡し、何度も新しい宇宙を繰り返したりします。

 

現在も未来も過去もなく、すべて一つの時間軸に置かれているような感覚で読み進めると、一人の一生などというものが、はるかに小さなものに思えます。

 

「火の鳥」は、その中で懸命に生きる人間像を、悠久の時を生きる火の鳥(色々と姿を変えますが)と一緒に眺めていく、という見方も出来そうです。

 

しかしながら、火の鳥は決して神の化身というような全知全能のものではありません。なんだこいつ、と思うような時もあります。「強きをくじき弱きを助く」とかそういうものでは決してありません。とはいえ、それも火の鳥自身の魅力に繋がるかも知れませんね。

 

参考リンク(ドンと来い速報様)

【手塚治虫】火の鳥とかいう諸悪の根源

 

 

色んなキャラがいて、可愛いキャラもいます

構成(巻数)が大過去、大未来、過去、未来~と続くにつれ、少しずつ時代が収斂していきます(2000年あたりの現代に近づく)ので、違う章(編)でも、同じような人物だったり、とある未来の人物の昔の様子が描かれたりしています。

 

そういう点を含めてみていると、伏線という概念を超えて、最初から最後まで、一本の道筋を、ただただ書き綴っているようにも思えてきます。

 

まさに芸術、色褪せようがないですね。これから先も長く世の中で語り継がれていく名作だと、多くの方が感じ取ることが出来るでしょう。

 

そしてその中でも各編に出てくる、「復活編」で初登場のあのキャラクター。その時代以後、ちょくちょく出て来ていたような気がします(うろ覚え)。

 

そう、ロビタです。

 

参考リンク(マンガタリ様)

火の鳥『復活編』に観る人間の蘇生&ロボットと共存する明るい未来とは?

 

「火の鳥」には、ロビタに限らず、ロボットを含めた近未来の姿がふんだんに描かれています。そのどれもが予想もつかず、非常にバラエティに溢れたものばかりで、どれも奥深いストーリーが続きます。

 

未来のストーリーはどれも奇想天外でありながらも、実際にありそうな未来ではあります。しかし、どの時代にも高齢社会の問題はないように見受けられます。また、スマホやITのは典型も、今の時代で見える予想とはやや違った形に見えます。

 

これも各時代に於ける未来予想として、非常に興味深いです。

 

リンク(自サイト内リンク)

 

なぜ学校の図書に見なかったのか

学校の図書館、もしくは児童図書館には、先に挙げた「ブラックジャック」や「ドラえもん」、それから「はだしのゲン」などがあります。「はだしのゲン」はなにやら色々あったようですね。ここではあまり触れません。リンク先もなんとなく一番初めに目についたものを張らせて頂きました。

 

参考リンク(参経ウエスト様)

どうしても許せない… 図書館に並ぶ漫画「はだしのゲン」

 

少し時代が下った頃は「名探偵コナン」とか「タッチ」とかあったようです。青春系、スポーツ系とかは確かにあっても良いですよね。

 

さて、しかしです、「火の鳥」はあまり聞きませんでした。あったのかもしれませんが、私や周囲が単に興味がなかっただけで、見逃していたのかも知れません(繰り返しになりますが、この可能性が高いです)。事実、ネット上では普通にあった、という声も見られます。

 

まあ、それは置いておいて。

 

私的に、あれは「少年漫画」という括りにするには、なんというか、違うんですよね。そういう点で言えば、図書館には置くべきではないとも思えます。「火の鳥」の物語は、勧善懲悪の物語ではありません。いろんな立場、色々な人間の視点の物語です。

 

胸糞の悪いような話もあります。価値観の定まっていない少年少女の頃に読めば、トラウマを残しかねない話もあります。

 

そしてその一方、様々な価値観で物事を見ることもできますので、その点では、大人の為の漫画、と言うこともできるでしょう。

 

私的にはそういう漫画だと思っています。子供の頃に読んでみて、大人になってもう一度読んだら全く別の見方が出来た、という声も多いです。なんとなく現代の漫画に疲れたり、頭を使う訳ではないが、重い衝撃を受け取りたい、という方には、非常におススメです。

 

やはり、巻数に従ってそのままの流れで読むのが、個人的にはいいかと思います。かつ、夜とか深夜とか雨の日とか、ちょっと精神的に落ちるような、怪しいタイミングに一気に読んで頂きたいです。ガツンと来ます。

 

 

手塚治虫の「火の鳥」を読んでみて感じること~まとめ~

画像掲載元(pixabay様)

私が「火の鳥」と出会ったのは本当に偶然です。ブラックジャックは好きで学生の頃、コンビニ本を安く買い集めたりしていましたが、こちらはノーマークでした。

 

偶然というものがなければ、きっとそのままこの作品に出合うことはなかったでしょう。同じ手塚治虫作品として、時にユーモアを交えつつ、物語は進行していきます。

 

斬新なコマ割りも特徴の一つです。それは今の時代で見ても何一つ色あせることはなく、手塚治虫先生の、挑戦し、かつ執筆を楽しまれているご様子を垣間見ることができます。

 

気楽に読み始めることができますが、それぞれの話を読み終えるごとに深く考えさせられます。人生にちょっと悩んだ時や、なんとなく毎日が物足りない時のスパイスとして、秋の夜長に読み耽ってはいかがでしょうか。

 

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。当記事が何らかの参考になりましたら幸いです。

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