ドラマチックに始まった墓場ネットの東北訪問! 天も我を味方したか、ともするとこんがり焼けそうな初夏の遠野での一日を、その1に引き続き記載した!
その2は体力の戦いとなった、遠野ふるさと村への道中からスタートだ! 今回の見どころは、何と言っても雄大な大自然! 緑はやっぱり癒しだ!
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「遠野ふるさと村~初日の宿と翌朝のバイキングまで」の足取り
遠野ふるさと村まで
ここまで駅から12kmくらいか、距離にするとそうでもないが、しかしアップダウンがきつい。電動とはいえママチャリだからな。というか、バッテリーがそれだけで重いから、仮に電動の補助を抜くとママチャリよりもきつい。
そして腹が減った、コンビニもない。電動のバッテリーも60~70%ともなると、なかなか怖いものがある。
遠野ふるさと村への看板は5km、4km……という風にそこそこ出ているから挫けないが、しかし道は田園風景が続くばかりだ。
とは書いたものの、まあそういう風景は好きだから、そこまで苦ではないんだ。ただ、そういう道が待っているということは覚悟しておいてくれ。とにかくアップダウンで足腰を揺さぶって来るぞ!
遠野ふるさと村
さて、遠野ふるさと村に午後一時。ドラ〇エの序盤の方にありそうな平和な村だ。めっちゃ広い、ただ広い、昔はこんな集落が点々と広がっていたのかな、とか色々考えながら歩くだけだ。ただ歩く。
しかし、端の方に位置する自然資料館には興奮した。少年なら胸を揺さぶられるはずだ! それはなぜか、そう、標本だ! 季節ごとの昆虫やら蝶やらが標本になっているんだ、面白いぞ!
そんな自然資料館にテンションを上げつつ、またあの距離を行くのか、と覚悟を決めて次へ出発。






再び道中
時刻は14時前。遠野ふるさと村から、次の予定地、たかむろ水光園までは再び結構な距離(10kmくらい?)があり、電動自転車のバッテリーも最終的には30%まで減ることになる。
正直、挫けそうになった。喉の渇きは癒やすことが出来たが、腹が減る。疲労も大きい。
次の目的地、たかむろ水光園は、駅とは正反対の方向にある。行くか戻るか、そのあたりの熱い鬩ぎ合いが、私の中で密かに繰り広げられていた……。

たかむろ水光園
午後二時過ぎ、命からがらで到着。最後の坂は命を振り絞った気がする。
……観光に来たような気がするが、そんなものは知らん! という勢いで食事処を探す。オシャレなジンギスカンをよそに、カツカレー大盛りを注文。食堂のカレーだろう……と甘く見ていたが、なんと予想の1.5倍程度のボリューム! さて、休息を含め、ここでかなり回復した。
ここは宿泊所であり、まあ水の流れを楽しみ、魚を釣り、穏やかな気持ちになるところだ。水の流れと魚の群れ、そよぐ草木に初夏の日差し。
贅沢だぜ! 墓場とは正反対だ。しかし、ここから俺は遠野の墓場に行く。







デンデラ野
十五時。さて、姥捨て山という紹介がなされるデンデラ野。あるのは原っぱと、そして奥に見える寂しい小屋だけだ。
そんな中で静かに深呼吸をして、そこはかとない思いに耽ってみてはいかがだろうか。それだけで、君は人間としてのレベルを一つ、確実に上げることが出来るだろう。
確かにそこには原っぱしかない、だが学ぶこと、感じることはたくさんあるはずだ。高齢化社会のたどり着く未来、人の生き死に、何をなすべきか……、何もない台地には、昔と同じ涼しい風が吹いていた。




ダンノハラ
十五時半過ぎ。いわゆる共同墓地、そしてかつては処刑場だったというところだが、現在は先のデンデラ野に同じく、のどかな原っぱが続いている。
墓地と聞いて、これは行かねばと思ったが、遠野には総じてそういう暗い雰囲気のある場所はなかったな。ただただ穏やかで、自然の優しさと厳しさがある。墓場ネットなんて小さなもんだぜ。




山口の水車
十六時。山口というのは地名のようだから、つまるところ水車小屋だ。水車は遠野ではよく見るが、実際にマジマジと遠くから見ると、これはなかなか力強く、恐ろしいものがある。良い子は近寄るな!
そしてその山口の水車の通りの前にある休憩所でおみくじを引き、墓場ネットの足跡を残す。
そこから再び10km以上の道のりを進む、ただ坂道(登り)はなかったし、気持ちいい道だった。電動自転車のバッテリーを10%程度残し、無事に帰還するに至る。




語り部の宿~あえりあ遠野
※一応リンク(あえりあ遠野)
デンデラ野方面から命からがら(疲労的な意味で)生還した墓場ネット。観光案内所にて電動自転車のバッテリーを交換し、そして何故かこのタイミングで床屋に行くという奇行を犯し、午後六時、宿へチェックイン。
宿と書いたが、立派なビジネスホテル、それもツインルームだ。一泊朝食付きで9000円弱……! 今まで一人で色んな所に行ったが、なんと高額、なんと贅沢……!
ただ一点。じゃらん・楽天で調べると、消去法的にここになったのだが、しかし私は旅館とか、そういうこじんまり感の方が好きなのだ。
実は、遠野にはじゃらんにも載っていないような宿泊施設が結構ある。この辺り、しっかりとリサーチした方が良かったかもしれない。観光公式サイト「遠野時間」にて宿泊先を調べてみるのもいいだろう。
とはいえ、あえりあ遠野では、荷物のお預かりやおもてなし、清潔感も素晴らしく、大浴場などなど、十分すぎるほどに満足した。語り部さんのお話を満喫した後、近場のスーパーにて、惣菜とわずかな酒を購入。ホテルにて腹にぐぐっと搔き込んだ。
夜の観光として、ふらっと夜半にホテルを出てブラブラしてみたかったが、悲しいかな、そんな体力はもう残ってなかった。22時30分には眠りにつき、そのまま朝の6時へワープするに至る。
電動自転車とはいえ、ママチャリで30~40キロ、アップダウンを多分に含む道を走り、かつ施設内を気の赴くままに歩き通した。体・健康あっての旅なのであって、無理をせず、体をいたわることは当然だ。翌日もまだまだ予定が控えている。
そして翌朝。バイキングにてがっつり食事を終えた墓場ネット。チェックアウトを終えながらも、荷物をフロントで一時お預かりして頂き、周辺の観光に出発! そして、そう、次に続くんだ!


東京近辺観光vol.2-2_岩手県遠野市行動編その2~まとめ~
遠野ふるさと村~初日の宿と翌朝のバイキングまでをまとめた。
東京近隣の観光地とは違い、本当に人通りのない農道を電動自転車で漕ぎ、各地の、のどかな観光地を巡った。疲労はあった、だがストレスというものとは縁遠い、懐かしい日々を辿ることができた。たまにはこういう命の洗濯、リフレッシュも必要だ!
その3は遠野駅近隣~花巻周辺~夜の北上駅~恐怖の深夜バス再び、という触れ込みだ。再び相まみえる日を楽しみにしているぞ!
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