さて、令和になりました。平成初期と比較し、平成の間で移り変わったことがテレビ、ネットの記事でも特集されました。その中でも、結婚概念の変化は大きかったように見受けられます。これから独身で行こうという考えも認められる世の中です。今一度、改めてそのことについて考えてみましょう。
やはり男女ともに結婚しなくなったこと。ざっくり見た婚姻数は、平成初期で約80万件あったものが、約65万件となりました。ただ、ずっとダラダラと減少していくのではなくて、ある時期から横ばいだったり、未婚率の上昇が叫ばれている昨今の状況から見ても、そんなに大きな変化はないようにも見受けられます。そう考えると、平成初期にがくっと落ちはしたものの、それを維持している、という見方も出来そうです
また、平成の間では婚活が産声を上げ、大きな産業となっていきました。これまでの結婚相談所の重たいイメージを払拭して、結婚活動が気軽に行えるような印象を持つに至りました。
参考サイト(内閣府ホームページ)
「未婚の進行」
アクセスがあるのは嬉しいですが……
そんな中でも、平成の結婚観の変化として、男性が結婚しなくなったこと、それが特に叫ばれているように感じます。当サイトでも一番のアクセス数を持つ記事が「男性はよく考えて欲しい、この時代に愚かな結婚だけはしてくれるな」というものです。
参考リンク(自サイト内)
男性はよく考えて欲しい、この時代に愚かな結婚だけはしてくれるな
また、その際の検索ワードとして
- 結婚しない男 賢い
- 結婚しない男 増加
- 男は結婚するな
というものが多いです。
さて、最近、ふと気になったことがあります。アクセスがあるのは当然嬉しいのですが、こういったワードで検索しているのは、果たしてどういう方々なのでしょうか。
女性が検索している可能性もありますが、しかし、個人的には検索の多くは男性だと思っています。
なお、今回の記事は、同性である男性に対し深く切り込み、閲覧に際し、不快な思いを与える可能性もあります。あくまで当方の一つの意見として記述しておきたいだけなので、悪しからずご了承下さい。
独身男性を大きくパターン分け
※画像はpixabay様より
独身男性と言っても、その中身は十人十色です。しかし、ある程度のパターンに分けられるとは思います。
1.独身貴族
はやりの独身貴族です。趣味や仕事に勤しみ、結婚は二の次三の次と考え、結婚に対してやや消極的~否定的というスタンスの方々です。強弱ありますが、生涯独身でも構わないという、確かな意思が存在します。
独身男性の中でも、割合は1~2割程度ではないのでしょうか。本当にいい相手がいれば、まあ結婚してもいいか、という考えを持つ方もいらっしゃいますので、結婚に対する姿勢は、思った以上に広がりもあるのではないかと思います。
実際の稼ぎや容姿、結婚力などは問わず、結婚はしないという意思があればこちらに分類されます。もっとも、誰が考えても結婚できない、というような方は、個人的には別だと思いますが。
参考リンク(当サイト内)
2.結婚そのものをあまり考えていない独身男性
若い方にも多いですが、最近は結婚そのものに人生に於ける比率が置かれないということもあり、年齢が高めでも、結婚というものを考えたことがないという方も少なからずいらっしゃいます。
結婚したいとかしたくないとかという段階ではなく、結婚って何だろう、とそういうスタンスです。したいともしたくないとも思わない、という部分では独身貴族に近い所もありますが、いわゆるその前段階で、結婚を考える意思がまだ存在しない、もしくはかなり弱い、という違いがあります。きっかけやタイミング次第で、結婚に対する考えは柔軟に変化しそうです。
独身男性の中でも3割程度だと思われます。若い成人男性は、ほとんどがこちらに入る、という風に私は考えています。いわゆる過渡期ですね。
3.結婚したい独身男性
言葉そのままです。願望も含まれますので、若い方でこちらに入るケースも多々あります。また、年齢で判断することは出来ませんので、もちろん70代などでもこちらに入り得ます。
これは後述する4番と異なり、結婚できる可能性が高い方々です。定職あり(年収は問わず)、最低限の清潔感あり、子供を持ちたいという意識あり。そういう結婚する為の意識的・実際的ハードルをクリアして活動している方々です。
独身男性の中では、2~3割ほどだと思います。
4.結婚できない独身男性
先の3番と比較し、単純に結婚を望んでいるが、実際的には難しいようなタイプです。結婚相談所にも断られたり、ちょっと女性からは相手として考えられない、という方です。
検索すると、サクッと下記のようなサイトが見つかります。
参考リンク
- 独身女性が嫌う!こんな男とは結婚はしたくない12箇条 NEVERまとめ
- こんな男とは結婚したくない!結婚できない男性に共通する10の特徴 婚活のライフスタイル
ギャンブル、マザコン、浪費癖、借金、不潔な人などなど、そういう要因をいくつも持ち合わせた方とは、女性陣からの受けも悪いものです。仮にしっかりと婚活をしたとしても、実を結ぶ可能性はゼロではありませんが低いでしょう。
独身男性の中では1~2割ほどです。ただ、ここには2番の結婚に関するスタンスが不明な方々が入る可能性もありますので、潜在的な絶対数は更に多くなるでしょう。
それでは、前述したキーワードで検索しているのはどんな方か
「検索の自由」などという言葉はないですが、何を読み、知り、学ぼうとするかは誰しもが自由です。
さて、毒を吐きますが、4番の結婚が出来ないような方々が、「結婚しない男 賢い」などと検索してしまうのは、ちょっと違うかな、と思ってしまう次第です。
というのも、都会には実に様々な人が生活しており、その母数は圧倒的です。地方と違い、これは関わりたくない、と男性の目線で見ても思ってしまうような人たちが非常に多いのです。
まともに生きている人ならば、タバコ吸って酒のんで、髭も髪も伸び放題、顔色も土色のタバコ顔、異臭をまき散らしたような中高年・老人とは関わりたくないでしょう。確かにこれは極端な例です。ただ、誰もがそういう「関わりたくない、なりたくない人間のボーダー」を持っていると思います。
そのボーダーが高く、意識も能力も高ければ、当然しっかりした人間になっているでしょう。そのボーダーは加齢と共に下がっていく傾向があります。これはある程度は仕方ないと思います。ずっと綺麗なままではいられないですし、厳しい日常生活の中で余裕がなくなる時もあります。
そこで、一度、自分を振り返ってみて欲しいのです。今の自分は、かつての自分が嫌悪したような存在になっていないのか。
それでもなお、結婚しないのが賢いと思い続けられる、独身でも何ら負い目を感じない、結婚どころか、人間として誰とも関わられたくないような人間ではないのか。そういう、ある種の決意のようなものがないと、恐らく独身の中でも、情けない独身男性となってしまうでしょう。
独身を謳歌する独身男性になる、ということを考える~まとめ~
ひとり身を決め込んだ独身者であれば、中年以降のことを考えなければなりません。その時に、休日に何もせず公園でワンカップを飲んだりしている人間か、趣味を黙々と続けるか、もしくは仲間とワイワイやっているか。
独身にも様々なスタイルがあります。そして、特にそれを身につまされて考えるようになるのは、恐らく中年以降、つまり四十を超えてからになるのではないでしょうか。その時に備えて、独身を決め込むものは心構え、そして自分の中でブレない軸を持っていないと、そこには悲壮感すら漂いかねません。
別の記事で書きたいと思いますが、喫煙習慣あり・肥満体型・色黒・清潔感なし、特段の職歴なし、の40代以降の独身男性に対して、私は哀れなどとは思いません。見たくもないですし、旧時代の遺物だという認識を持っています。
私は、少なくともそのような独身者は増えて欲しくはありません。選択肢の一つとして独身を選んだ、そういうスタンスでアラフォー以降を生き抜いていけるような独身者が一人でも増えて欲しいと思っています。
ですが、独身者に共通する一つの事実、それは頼れるものは自分だけ、という状況が待ち受けていることです。
私自身も、今一度、生活を見直したり、もっと先のことを考えたり、健康、時間の管理など、先を見据えて行動するべき時なのかも知れません。気を抜けば、私も私の嫌悪している人物像になってしまう可能性はどこにでもあります。
今回は、自分が一体どのような形で独身のまま進み、そして年を重ねていくのか、それを考える上での指針を考えてみました。また、どういう形であれ、独身のまま、先行きの見えない未来を突き進む可能性のある方々に、今一度ご自身の事を考えて頂きたいと思い、この記事を執筆致しました。
以上、最後までお読みいただいてありがとうございました。当記事が何かの参考、きっかけの一つになりましたら幸いです。