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「東京でしか出来ないこと」を考えてみる 

東京は特別な土地です。特に地方出身、及び田舎出身という方にとって、この地はさらに特殊性を増すことでしょう。私もそういうものに吸い寄せられて、この地にフラリとやって来た一人です。

 

そうして色々なことを感じて来ましたが、改めて、残された東京暮らしの期間に役立つものが出てこないかと、再考した次第です。

 

 

結論から書くと「意外とない」

以前、東京を散策した日記を記載しました。その中で感じたことは、思ったより、東京は普通の都市でした。

 

別に個性が強い人たちばかりが居る訳でもなく、流行がどうこうというのもなく、能力が高い人たちが多いということもないです。単純に、異常なほどに人が多いだけで、特に面白い見どころがあるかと言わればないです。

 

参考リンク(自サイト内)

東京ぶらり(東京散策日記).Vol1

 

人の多さは流石です。限られた面積の一都三県で、日本人口の28%を占めるという計算になりました(計算間違ってたらスミマセン)。※1

 

ただ、観光スポットそのものはたくさんあります。東京に来たらスカイツリーは絶対に見たい、というようなタイプの方でしたら、見どころは物凄く多いように感じられるでしょう。※2

 

当初は私もそういう風に考えていましたが今は違います。スカイツリーに行ってどうなる? という考えに変わったのです。高いタワーを上って夜景を見て、そしてああ東京だと呟く。渋谷や池袋に行って、ああ大都会だと呟く。確かに感動はあるでしょうが、意外と後に残るものではありません。

 

そういうことを考えていると、今後一切行けないようなところでも、「人工的なもの」に対してはそんなに興味が抱けないようになりました。

 

参考リンク(外部サイト)

 

 

時代により変わった「東京」の概念

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昔、情報は人伝いに流れていました。芸能にファッション、そして流行の発信地として、東京は重要な土地でもありました。

 

それらは既に過去のものかも知れません。今は地方にいようが都会にいようが、同じ程度の情報を得ることが出来ます。また、モノに関しても同じです。珍しい古本を探しに神保町へ、電器小物なら秋葉原へ、などという趣向は、かつてに比べれば影を潜めています。時間があれば行こうというくらいです。

 

それらの変化の多くはインターネットの普及によるものです。これにより地方と都会は近くなり、かつてと比べ、都会で暮らすことのプライオリティが薄れたのは事実です。

 

 

身も蓋もないですが、ほんと、単純に人が多いのです

東京の観光地、地名などは地方に居てもよく聞くものですね。さぞかし素晴らしいのだろうと思っていたこともあります。

 

しかしながら、これは単に人が近隣に多く住んでいるから、訪れる人も多くなり、必然的に多くのレビューが出るだけです。実物はそんなに面白いものではありませんし、何といいますが、結局はすべて作り物のような、無機質感が漂います。

 

雄大な自然に触れている方からすると、東京の「作られたような自然物」に対する感動を、奇妙な感覚で捉えられるかも知れません。

 

もっとも、先にも挙げましたが、そういうものが好きな人でしたら、この地は唯一無二のものとなるでしょう。いわゆる、みんなと同じことがしたい、共有したいというタイプの方ですね。地方と比べ、遥かに多くの方々と同じものを感じ、語り合うこともできます。

 

また、共感の質を上げるならば、毎週なにかしら、どこかで何かのイベントが行われているというのも大都会ならではです。自分の好きなものに関するイベントが、だいたいどこかで行われている、これはそういう人々にとってはかなりの利点だと思います。

 

 

人情を廃し、合理を取った街

東京は終始ギスギスしています。ゴミゴミしています。何かしら縁があるような人でも、それだけでは地方のようなやり取りは発生しません。人が多い分、交流のハードルが上がっているような気がします。ドライと言えばその通りですね。

 

これには、私自身として良いも悪いも言えません。ただ、何だかなあと思うこともあります。

 

情報の取捨選択は生存に必須ですが、ここには人との接し方、そして、その人と「関わるか関わらないか」という選択も重要なファクターとなります。何しろ人が多いので、どこにでも「替え」となるべき人間がいます。

 

相対的に物事を見ていると、表面上の付き合いが多くなります。いわゆる交友のストックです。意識的に薄くすることも濃くすることもできるような、都合のいい関係を多く持つことが、延いてはリスクヘッジとなり、かつ合理的、それでいて利己的と取られない環境が瀰漫しているのです。

 

 

それでも、一度は東京に来てみるべき

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合う合わないは誰にでもあるでしょう。そして先に述べた通り、東京には意外と何もない、と私は思っています。それでも、是非とも一週間程度以上の東京での滞在を、一生のうちのどこかで体験してみて頂きたいです。

 

地方出身の方だと、その出身地が田舎であろうと、都会であろうと、きっと東京で感じる何かがあると思います。それは良い悪いに関わりなく、東京での暮らしが一時的な滞在に終わるにせよ、以後の人生において、何かしらの糧となる可能性は高いと思います。

 

特に、人生に何かがもの足りないとか、不完全燃焼のまま人生を過ごしてしまったとか、そういう飢餓感を覚えている方は、この街で何かしらを見つけることが出来る可能性もあります。

 

また、確かに東京でしか見られない夢や、できないこと、会えない人々は存在しています。そういうのに惹かれて上京する、上京することが出来る、そういう行動を起こせる方は本当に素晴らしいと個人的に思う次第です。

 

 

「東京でしか出来ないこと」を考えてみる~まとめ~

「東京でしか出来ないこと」という検索ワードはそう珍しいものではありません。東京という首都を特別視し、頻繁に訪れることが出来ない、もしくは現在滞在中で、もう戻ることはないかも知れない……、そういう思いを抱いていると、どうしても気になってしまうものです。

 

それは他の街が「東京」にはなりえず、また、「東京」が他の街よりも特別な体験ができ、そして唯一無二のものがある、という、一種の考えが存在しているからかも知れません。

 

しかしながら、その尺度は各々それぞれ、全くの別物です。どこかすっきりしない終わり方になりますが、「東京でしか出来ないこと」というフレーズをどう捉えるかは、結局は個々の感性に委ねられる、というのが私の結論です。

 

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。当記事が何らかの参考になりましたら幸いです。

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