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我が塗装~ガンプラ水性塗料の戦い方~

ガンプラの塗装用の塗料は大きく分けて二つあります(多分)。水性(アクリル)塗料と油性塗料です。今回はそのあたりについて記載しておこうと思います。なお、僕は水性塗料しか使いません(使えない)ので、油性塗料との比較は想像の部分を含みます。




 

水性塗料のメリット

水性塗料は乾く前でしたら水(アルコールを加えたものだと更に)で落ちます。また、塗装が乾いたあとも、アルコールやシンナーで、塗装を落とすこともできます。

 

更に、使ったあとの道具の片づけも簡単です。いつも使っているのは、ウェットティッシュ(ボトル型のもの。詰め替え用を通販などでストックしています)に、アルコールを何度かプッシュして拭いています。たまにドラッグストアなんかにもありますね。

 

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これだけでかなりの塗料汚れは落ちます。とはいえ、エアブラシのパーツなどは厳しいです。小さいものは、シンナーの匂いがきついですが、洗浄用のシンナーを塗料ビンなどに入れて、その中に小さいパーツを投げ入れて、そしてシェイクして洗っています。エアブラシの先端の二つのパーツと、それからトリガー(上端)パーツは、手で洗うことはかなり難しいので、これが一番手っ取り早いです。

 

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以上のように、水性塗料は取り扱いが楽です。シンナーをほとんど使わない、水で急いで拭き取れる、匂いもない。これらが大きなメリットと言えるでしょう。

 

 

水性塗料のデメリット

デメリットとなると、これも結構あります。まずはメリットの裏返し、塗装が落ちやすいことです。塗膜に何層もクリアー(保護塗料)を吹きかけても、ちょっとしたことで塗膜の最下段から剥がれることもあります。

 

イメージとして、油性塗料がプラスチックそのものと密着しているのに加え、水性は乗っかっているようなイメージをしています。ですので、キットを動かす際にはかなりの注意が必要です。塗装剥げへの注意が常に必要なのです。そういう点もあって、正直、オークションなどでは水性塗料は嫌われるというか、あまり金額は伸びないですし、世間的にも微妙な反応なのかも知れません。

 

そしてもう一つ、量に関するものです。油性塗料は、塗料を購入後、比較的安いシンナー剤と合わせて濃さを調整していくことができます。濃厚な塗料を少しずつ薄めて使うような形ですね。

 

それに対し、水性塗料は塗料そのものが薄いように感じます。ですので、溶媒などで薄めた場合、一気に薄まったり、改めて濃くすることが困難です。必然的に使用する量が多くなりますので、塗料代が高くなります。そんなに大きな金額にはならないと思いますが、空ビンはどんどん出ていきます。

 

一応、市販のものを溶媒で薄めて110%~130%くらいにして使うくらいが、個人的には使いやすいように思います。エアブラシだと塗布量が多くなりますし、筆塗でも滑りがよくなります。

 

エアブラシですと、水みたいになるときもありますが、これを積み重ねるようにして、素早く何層かに分けるように拭いています。私の塗装環境(プチコンキュート)では、塗料が濃い状態と比べると、出る量が本当に違います。

 

 

超必須アイテム、フラットベース

水性塗料を使う際に必ずといってもいいほど必要なのが、フラットベースです。これは塗料と混ぜることでつや消しと出来るものです。基本、僕は塗装で使うものは全てつや消し塗料です。

 

つや有り(グロスカラー)を水性で楽しもうとすると、かなり困難だと思います。というのも、水性塗料は乾かないからです。乾きにくいではなく、何層かにすると、恐らく乾かないのです。

 

完成して一か月後に触っても何かしら跡が付きます。特にメタリック、クリアカラー、蛍光カラーは絶対的に乾かないと思います。使い方が悪いかも知れません、乾かないという表現がおかしいのかも知れませんが、個人的には「乾かない」と思っています。

 

塗装後、トップコートとして、最後につや消しを全体的に塗装すればいいとも思いますが、しかしそれでは、スミ入れやパーツの組み立てがやり辛いです。塗料同士がくっつく可能性も高いです。つや有り塗料で塗装したものを保管しておくと、パーツ同士でなくとも、隣接しているものにくっつきます。そういう点で、全ての塗料にフラットベースを混入するようになりました。

 

乾燥時間も変わります。つや有りですと、(見た目に)乾くまで5時間程度としたものが、フラットベースを入れてつや消しとしたものは、一時間程度でだいたい乾きます。最悪、三十分とかでもそれとなく乾いています。五分でも、軽く触れるくらいなら大丈夫だと思います。

 

ガンダムマーカーを使って墨入れされる場合も、塗料にはフラットベースを混入していた方がいいでしょう。つやありの状態でガンダムマーカーで墨入れをしようとすると、かなり滑って、掘りが浅いところなどは滑ってはみ出してしまうことがあります。もっとも、その場合でも、つや消し時に比べて消しゴムで消しやすいという点はあります。

 

 

色の乗り具合(隠ぺい力)

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塗装に関してですが、水性塗料は隠ぺい力が弱い(黒いプラスチックに白を塗っても、薄っすらと白が乗っただけ、という時もあります)ので、下地との相性を考えながら塗装をすることになります(サーフェイサーを使えば別かも知れませんが、その辺は僕には分かりかねます)。

 

そういう性質ですので、二度三度と同じパーツに塗装を繰り返します。その上で、最後には(スミ入れとデカールを終えた後)再びつや消しをトップコートとして拭きますので、必然的に塗膜は厚くなります。

 

また、塗料が厚くなる為か分かりませんが、やはり塗装したパーツは耐久性が弱くなります。加えて、トップコートで更につや消しを拭いても、長期間保存しているとパーツ同士がくっつく可能性も僅かにあります。

 

ですので、なるべく塗料同士がくっつかないよう、関節部など、互いに干渉する場所、もしくはダボ?(パーツをはめる際の凸の部分)は可能な限り、デザインナイフで塗料を削ったり、ゆっくり凹部に入れて、広く回すようにして無駄な塗料を削っておきます。これをしておかないと、時間が経ったあとで動かそうとすると、想像以上にたやすく折れてしまったりします。

 

 

水性塗料使用時の注意点

以上より、水性塗料を使用して塗装する際の注意点として、以下のものが挙げられます。前述までのまとめに加え、ワンポイント的な注意も記載しております。

  • フラットベースを入れて塗装する。
  • 元の色(下地)と比べて薄い色はなるべく使わない。本当に嫌になります。
  • 塗装したパーツ同士がなるべくくっつかないようにして保管、製作する(フラットベース混入の塗料でもたまにくっつきます。その上から更につや消しをトップコートとして塗布すれば比較的安全になります)。
  • 塗膜が厚くなるので、密着する可能性のある場所はあらかじめ、全体的にパーツを薄くした上で、更に乾燥後に塗料を削る(関節部などは必須)。
  • フラットベースを混入させた塗料の上に水転写式のデカールを貼る場合は、マークセッターを使用する(塗装面がデコボコになるので、密着率を上げる為)
  • 塗装時(エアブラシ使用)は、一度目は軽く吹いて、二度目(だいたいちょっと乾いた五分後~)にしっかり色を付ける感じで行う。一度で塗装を終えようとすると塗装面が厚くなり、いいことが何一つない。

だいたいこのような感じでしょうか。やはり油性に比べると気苦労をするような感じにも見えます。ただ、前述したように手軽さとか掃除の簡単さというメリットもあります。

 

 

我が塗装~ガンプラ水性塗料の戦い方~まとめ~

水性塗料というと、垣根が低い分、少し甘くみられるところがあります。ただ、塗装面の剥げやすさや、ツヤを出すのが難しいという面を自分なりにクリアすることができれば、ガンプラに関してはしっかりとしたものを製作できると信じています。

 

2020年4月末に、塗装を前提とした上で、制作しやすいガンプラを個人的に考えてみました。下記リンクに入れてます。何らかの参考になりましたら幸いです。以上、最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

参考リンク(当サイト内)