発売日は2003年、HGUCとしては、10年以上も前のキットですが、そんなに古さを感じさせないキットです。Z系の1/144キットは、現在は当キットとRGと新HG( EVOLUTION PROJECT)版と展開しており、また、似たものでGBFTのライトニングZ類も存在しています。
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当キットは現行キットほど可動性はありませんが、プロポーションにかなり定評があるようですので、いつか作成してみたいと思い、購入しておりました。しかしその最中に新HGUCの発売が決まり、作成意欲がなくなっていたおり、先に作成したガンダムマークⅡと合わせて展示しようとの考えから、ウェイブライダーとしてのみで製作した次第であります。
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HGUC 1/144 ガンダムMk-II (ティターンズ仕様)塗装・製作レビュー
作り分けに関して
変形キットを作成するにあたり、労力の関係から、今回は以下の二つが考えられます。
Zガンダムとして製作するには
Zガンダムは実際に作っておらず、説明書を見て考えただけではありますが、やはり合わせ目が多いように思います。武器はモナカですし、脚部だけでも挟み込みや、マスキングが必要となる面倒な合わせ目が二箇所(かつ範囲も広め)存在します。
ウェイブライダーとして製作するには
当キットの変形機構は差し替えです。Zガンダムとして製作すれば、ウェイブライダーが作れます。しかし、ウェイブライダーのパーツだけではZガンダムは作れません。
具体的には、ウェイブライダーには、Zガンダムの両腕と腰部前面付近、顔が必要ありません。それだけ製作が楽になりますが、パーツ選定(どれが必要になるのか)を、説明書を見ながらアレコレ考える必要があるので、これがかえって面倒です。
また、私は必要パーツの二度の見落としがあったばかりに、塗装スケジュールの関係上、完成が3ヶ月以上も遅れてしまいました。
改修するべきポイント
きちんと作ろうとするなら、全体的に部分塗装や合わせ目の処理がかなり大変ではありますが、プロポーションは素組みでも十分に素晴らしいものだと思います。
素色の黄色、バーニア付近、ウイング端の赤色ラインなどがシールも付属しておらず、そのままでは寂しいですので、部分塗装やラピーテープの切り貼りなどで対応したいところです。
今回の改修点
目立った改修はしていないかと思います。ディティールアップとしてラピーテープを切り貼りしています。あとは脚部のバーニア内部に偏光シールを貼っています。
カラーリング
以前作ったガンダムマークⅡと併せて、同じティターンズカラーで塗装しています。ネット上に出ている画像を参考にさせて頂きましたが、メインとしてはPS2ソフトの「ガンダムVSガンダム」での鹵獲カラーを参考にしています。ネット上の画像やゲームの画像を比較していると、シールドやスタビライザーの色が分かれており、どちらにしようかと判断に迷うところでした。
合わせ目処理が必要なところ(容易部分→単純モナカ箇所)
今回実施したところ
・シールド先端部
今回実施していないところ
・前腕部
合わせ目処理が必要なところ
(困難部分→主に挟み込みでしなければならず、後ハメなども難しいと思われる)
- ハイパーメガランチャー
- ビームライフル
- ふともも部
- すね部
- バインダー(ウイング部)
- 顔
コメント
今回はディテールアップ以外は、なるべく手を掛けずというスタイルで作成しました。ウェイブライダーのみですので、脚部、及びハイパーメガランチャーが比較的目立たないのがありがたいです。ビームライフルは後ハメを頑張れば何とかなりそうな気はしますが、ちょっと今回は怠けました。
正直、上記個所、全て行っておりません^^:
塗装で気を付けたいところ
濃い色(ネービー)の上から薄い色(イエロー)を筆塗りしたのですが、塗り重ねの回数が少ないと見た目が悪くなりましたので、改めて筆塗装→つや消し、という二度手間を犯してしまいました。
細かな部分塗装(別パーツではない)が多く、うっかり忘れてしまいかねない所もありそうです。以下、思いつく限り書いてみましたが、忘れている所もあるかも知れません。ご了承下さい。
部分塗装が必要なところ
- 脚部、肩部、脚部、シールドなどのイエロー、その内部のグレー。
- バックパックの赤いライン部(全体的に)
などです。他にも見落としなどあるかも知れませんが、細かい所が多かったです。
製作フロー
- パーツの切り出し
- 紙ヤスリにてランナー処理、及び面積の広いパーツへのペーパー掛け
- 接着剤による合わせ目処理(処理の容易な箇所)
- 1mmメタルボールを仕込む為の穴あけ(DAISOルーター使用)。モノアイ工作。その後、周辺のペーパー掛け
- 洗浄と乾燥
- 一パーツごとに、持ち手を付けて、エアブラシにて水性ホビーカラーにて塗装(全パーツ二度塗り)
- ガンダムマーカー(ブラック・グレイ・ブラウン使用)にてスミ入れ
- マークセッターを用いて、市販の水転写デカール貼付
- エアブラシにてつや消しを塗布
- 乾燥後、擦り合わせ(ねじって塗料を削ったり、塗料をデザインナイフで削り出したり)した後、組み立て
- 各箇所へのラピーテープ貼り付け
- 完成!
作業への感想・所感など
総評
Zガンダムとして、合わせ目などもしっかり処理して作ろうとすると、かなり疲れるのではないかと思います。新しく作るとしたら、新キットEVOLUTIN PLOJECTの方が個人的には絶対いいと思います。合わせ目などがかなり出ないようになっているようで、特に脚部関連がほとんど出ないようです。
ただ、スタイルなどに関しては旧版(当キット)の方がいいという声もあるようですね。玄人向けのキットとしてこちらは需要が残るのではないか、とも思えますが、どうなるか気になる所ですね。
反省
パーツの塗装忘れ(ウェイブライダー時に必要なパーツの選定ミス)に尽きますが、製作過程自体は悪くなく進みました。
キットへの感想・所感
2017年に発売となった新キットの出来もあり、以後はそちらがスタンダードなZガンダムのモデルとなるでしょう。細かな点なども含め、結構な差が出ているのではないかと思います。ヒーロースタイルがどうしても受け入れられない、というこだわりなどがない限り、私もそちらをオススメしたいです。
HGUC 1/144 ウェイブライダー塗装・製作レビュー!~まとめ~
ガンプラは、より作りやすく、よりダイナミックな動きができるように。そして合わせ目が出ないよう、かつモールドを増やして見た目を良くするというように、日々進化を続けています。もしこの旧HGUCとEVOLUTION PROJECTとを比べる機会がありましたら、その進化を身をもって体感することが出来るのではないでしょうか。
以上、「HGUC 1/144 MSZ-006 ウェイブライダー(ゼータガンダム)塗装・製作レビュー」でした。最後までご覧になって頂き、ありがとうございます。