発売日は201年の11月となっています。機体自体も「グフ系の最高傑作」と銘打たれ、登場作品である「第08MS小隊」での活躍も相まって、当初より根強い人気を誇っています。グフカスタムのプラモデルキットは、旧HG、MGと発売されました。時代に沿って、私もそれぞれのグレードを製作して来ました。今回はHGUCのレビューになります。
このキットを製作したのは今から数年前になります。完成キット、及び当時の製作の記憶を辿りながら、レビューしていきたいと思います。また、撮影時、ヒートロッドの先端パーツが取れていましたが、もちろんキットに付属しております。
改修するべきポイント
キットそれ自体でも十分満足できる造形だと思います。最低限でも手を入れたいという場合は、ディティールアップとして、スパイクや頭部アンテナのシャープ化、モノアイとガトリング部の照準部のレンズを市販パーツと取り替えるくらいでしょうか。
それだけでも、シルエット・可動性、色分けなども十分に満足できるものだと思います。
今回の改修点に関して
前述の各部先鋭化、そしてモノアイは「Uバーニア」とHIQパーツの「VCドーム」を使用、照準部は同じくHIQパーツの「センサー用偏光シール」を使用しています。
グフ・ザク系のモノアイに関して、「VCドーム」はかなり優秀な改良パーツだと思います。何せ、放り込むだけでカッコいいモノアイになりますし、落ちない、ずれない、更に爪楊枝などで楽に位置を調節できます。
モノアイ比較
各キットに使用したモノアイの比較です。左から、VCドーム使用(移動可)、ビルダーズパーツHD MSサイトレンズ01と偏光シール(大きさによる干渉、塗料の固まりにて移動不可)、Uバーニア+VCドーム(移動可)です。
なお、左側のキットは以前レビュー致しました、HGプロトタイプグフ(戦術実証機)です。
参考リンク(自サイト)
HG 機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD プロトタイプグフ (戦術実証機)製作・塗装 レビュー!
ルミドーム・VCドームについて
キット機構として、本来、これらキットのモノアイ部は可動させることができるのですが、私は水性塗料で塗装しますので、塗料の塗膜が厚く、干渉して固まって、概ね使用不可となります。そういう点でこの「ルミドーム」・「VCドーム」は手放せないものとなりました。
参考リンク(外部サイト)
- ハイキューパーツ VCドーム2 グリーンS 1.0mm-2.5mm (各3個・計12個入) プラモデル用パーツ VCD2-GRN-S…amazon
- 【在庫限り】ルミドーム 蛍光グリーン 2.0〜4.0mm(各3個・計9個入) [LUMIDOME-G]…HIQ PARTS
カラーリング
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森林部をイメージしています。本体は脚部を除き、それぞれ濃緑・本体薄緑に変更し、黒や関節色はそのままです。また、脚部は黄土色、各部ケーブルはやや明るい黄土色、前腹部(?)は茶色と、面積は少ないですが、それぞれ別の色を使って塗装しています。
なお、同じようなテーマ(ミリタリーっぽく)で塗装しましたez8もございます。今回、改めて撮り直し(記事投稿が2017/05でEz8が2020/03)致しましたが、こうしてみると随分と色合いが違いますね。実物に近いのは、撮り直し分になります……。
参考リンク(墓場ネット)
合わせ目処理が必要なところ(容易部分→単純モナカ箇所)
ショルダーアーマー
最近(2015~)のorigin関連キットと比較すると、挟み込みも後ハメも不要です。
ガトリング・シールド
先端の長細い部分がモナカですが、目立つ、処理するべき箇所は、シールドの先にある、丸い円系の部分(基部と先端部二箇所)です。
合わせ目処理が必要なところ(困難部分)
ふくらはぎ(脚部下部)
上部に関節パーツを挟み込みます。脚部ですが、前面・側面は別パーツを重ねるので合わせ目が出ないのですが、後ろ側に出てしまいます。
しかし、途中まではモールドですのでスミ入れしてそこを強調させれば、思ったより下部の合わせ目は目立たないかも知れません。今回、当箇所は処理せずに完成させていますので、画像にてはっきり見えるかと思います。
キット自体を細かく見ると、関節部など合わせ目が存在する箇所はまだありますが、隠れて見えません。また、腕部や脚部、胸部などは、他のHGUCと比べると、更に別のパーツを上から重ねることにより、表に出る合わせ目はかなり少ないです。
また、バックショットを大事にするのでなければ、前述したショルダーアーマーとガトリング部の処理だけで問題ないかと思います。これらの点も、このキットの人気点の一つではないかと思います。作りやすいです。
塗装で気を付けたいところ
特になかったかと思います。ただ、塗装品を色々と動かして飾りたい場合は、比較的パーツが大きいこと、及び結構干渉する箇所が多いですので、各部のクリアランスが必要になりそうです。
部分塗装が必要そうなところ
- モノアイ…シールあり
- ガトリング砲の照準部…シールあり
- バックパックのバーニア内部(赤色部分が部分塗装必要か)。シールなし
製作フロー
- パーツの切り出し
- 紙ヤスリにてランナー処理、及び面積の広いパーツへのペーパー掛け
- 接着剤による合わせ目処理(処理の容易な箇所)
- 1mmメタルボールを仕込む為の穴あけ(DAISOルーター使用)。その後、周辺のペーパー掛け
- 洗浄と乾燥
- 一パーツごとに、持ち手を付けて、エアブラシにて水性ホビーカラーにて塗装(全パーツ二度塗り)
- 部分塗装、ディティールアップ塗装など
- ガンダムマーカー(ブラック・グレイ・ブラウン使用)にてスミ入れ
- マークセッターを用いて、市販の水転写デカール貼付
- エアブラシにてつや消しを塗布
- 乾燥後、擦り合わせ(ねじって塗料を削ったり、塗料をデザインナイフで削り出したり)した後、組み立て
- メタルボール・市販マイナスモールドパーツ・モノアイパーツ(VCドーム)・変更シールなどにてディティールアップ
- 完成!
作業への感想・所感など
総評
ディティールアップのみをメインに行いましたので、短時間で製作でき、かつ、個人的に満足のいく出来具合となりました。
反省
シールド部に貼ったジオンデカールが、ガトリングシールドを装着した際に隠れてしまいます。もっとサイズ・位置に注意しながら貼れば良かったと悔しい思いです。
HGUC_1/144_MS-07B3_グフカスタム塗装・製作レビュー!~まとめ~
当キットは汚し甲斐もあり、ジオラマ性もありと色々と想像を刺激させられます。何度も作った方もいらっしゃるのではないでしょうか。旧HG・MGの方も素晴らしい出来でした。グフ・カスタムは、キットの発売毎に改善され、純粋に作りやすく、かっこよく改良された、非常にいいケースだと思います。合わせ目消し・部分塗装・簡単フィニッシュ・汚し塗装(ウォッシング)の練習としても、かなり作り甲斐のあるキットです!
以上、「HGUC_1/144_MS-07B3_グフカスタム塗装・製作レビュー!」でした。最後までご覧になって頂き、ありがとうございます。