HGUC 1144 PMX-003 ジ・オ 塗装・製作レビュー_11

HGUC 1/144 PMX-003 ジ・オ 塗装・製作レビュー

今回製作しましたのはHGUCのジオになります。発売日は2006年頃ですので、十年ほど前です。

 

2010年に発売されたMGともう少し比べてみると、世間での評価は、MG=HGUCの大きくなったもの、という認識であるように思います。MGの方ですが、内部フレームは外装であまり見えず、値段は高額な部類。それでいて中々値崩れもしないですね。

 

大きいものが欲しい、という理由がなければ敬遠されているように思えます。

 

参考リンク(amazon)

 

作ってみた限り、特に気になる点はありませんでした。個人的には、バーニア内部や各部ディティールに対して、しっかり手を入れて製作するモチベーションなどがない限り、HGUCで満足できるのではないかと思います。

 

 

改修するべきポイント

可動性は高くありませんが、スタイルはいいです。バーニアに対して最低限の塗りわけなど行えば、満足できる良いキットだと思います。今回、私が行ったのもモノアイ程度で、あとは特に手を加えていません。

改修点(モノアイ)

HGUC 1144 PMX-003 ジ・オ 塗装・製作レビュー_03

モノアイの基部となるA16の先の部分を切り落とし、その先にルミドームを接着。黒色のA11の方は穴を広げただけですが、ちょうどいいサイズに調節するのが難しく、破損の危険もありました。結果として出来具合を見てみると、時間・労力が掛かった割にはあまり…という感じです。

 

市販の丸型の反射シール(見る角度により、色が変わるようなもの)を貼るだけで終えた方が良かったかも知れません。

 

また、グフカスタムのページにて、モノアイに関して数点、紹介しています。

 

参考リンク(自サイト)

HGUC 1144 MS-07B3 グフカスタム塗装・製作レビュー!

 

カラーリング

地上用に色を変えてみたいと思っていました。砂漠用はちょっと元の色に近いので面白くないと思い、森林や山地を考えて、その中間を目指しました。が、思ったより色合いが難しく、チョコレートみたいな感じになってしまいました…(>_<)

 

ディティールアップ

HGUC 1144 PMX-003 ジ・オ 塗装・製作レビュー_04

HGUC 1144 PMX-003 ジ・オ 塗装・製作レビュー_04

各部バーニアには蓄光シール(ちょっと高額なもの)を使用して、ちまちまと貼り付けております。

 

百均のラピーテープでもいいかと考えたのですが、バーニアの噴出イメージを出したいと思い、こちらに致しました。他はいつも通りにガンダムマーカーにてスミ入れ、部分塗装などです。市販品などを用いた所もありますが、そう多くはありません。

 

 

合わせ目処理が必要なところ(容易部分)

前腕部分

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ポリパーツやケーブルまで組み立てた上で、接着してペーパー掛け(合わせ目処理)をするのが楽だと思います。今回、ケーブルは部分塗装という形になりましたが、後ハメで対応して、接着剤を用いてくっつけるということもできるかも知れません。

 

肩部分

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長細いC3のダボと、本体側の○部の一部を削ぎ落とすことで、簡単に後ハメが出来ました。外側にあるバーニアパーツがポリキャップ接続で処理は不要ですので、C3の後ハメが出来れば、面積は大きいですが処理は難しくないかと思います。

 

胸部のバルカン(?)部

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B22,B23のところが合わせ目となります。今回は、それに気が付かずに別々に塗装してしまいましたので、黄色いラインデカールでそれとなくごまかしています。

 

胸部を全体としてみると、前後に大きな合わせ目が出てしまいますが、バルカン部に関しては単純な合わせ目処理が可能です。

 

ライフル

ケーブルは真ん中付近を切って二パーツに分け、ライフルを合わせ目処理。それぞれのパーツを塗装後に、外側のダボを差して固定して、つや消しを吹いています。

 

 

合わせ目処理が必要なところ(困難部分)

胸部

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先に記述しました、胸部全体で見た際の前後です。目立つ部分ではありますが、個人的には許容できるところですので(労力的にも…)今回は処理を省いています。大きなパーツを、大きなパーツ群二個で挟み込んで処理する流れになりますので、やろうとすると面倒だと思います。

 

全パーツをそれぞれ塗装後、組み立てて、合わせ目となる部分を処理(接着部についた塗料はデザインナイフで削ぎ落とすことで、接着・処理の効率が上がりました)しています。

 

その後、モノアイ付近をマスキングし、再び塗装しました。黒い三角印(モノアイの真上のところ)は別パーツになりますので、最後にそれを組んで、つや消しを吹いています。これのおかげで、ちょっとマスキングがやりやすくなります。思ったよりも楽ではありました。

 

合わせ目まとめ

今回の製作では、内部フレームや外装で見えない部分の処理は省いていますので、目立つ部分は胸部くらいではないでしょうか。ライフルがやはり面倒ではありましたが、全体的にはやりやすかったです。

 

 

塗装で気を付けたいところ

背面の長方形のバーニアと、おしり付近の三角バーニアは、エアブラシだけでやろうとするとマスキング作業が必要となり、些か面倒かも知れません。「エアブラシで二色→筆にて端を塗装」で対応しました。

 

胸部、背面側のスカート内部に塗りわけが必要となります。これが面積が多く、意外に面倒な所です。

 

 

部分塗装が必要なところ

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HGUC 1144 PMX-003 ジ・オ 塗装・製作レビュー_12

  • 足の甲の赤いライン(ここだけシール有り)
  • 膝アーマー(?)、すねの三角部(グレイ)
  • 頭部の上部のグレイ部
  • 各部バーニア…私はシールで対応しましたので、細かい部分塗装はしていません。しっかり塗装しようとすると、数が多いです(>_<)
  • 手の甲の丸いグレイ部
  • リア(前面)フレームの丸いバーニア(元のパーツは緑色ですので、グレイに塗装する必要有り)。及び、その下部の隠し腕基部となるグレイ部分。
  • 胸部のバルカン(?)…グレイ、及び好みで金属色。
  • 隠し腕の赤色…パーツは全てグレイ一色となっていますので、出来れば塗装しておきたいところです。

以上、全体的に細かい部分が多いですので、筆でさっと出来るかも知れません。グレイ系、赤色の部分ばかりですので、その点ではやりやすいかと思います。

 

 

製作フロー

  • パーツの切り出し
  • 紙ヤスリにてランナー処理、及び面積の広いパーツへのペーパー掛け
  • 接着剤による合わせ目処理(処理の容易な箇所)
  • 1mmメタルボールを仕込む為の穴あけ(DAISOルーター使用)。モノアイ工作。その後、周辺のペーパー掛け
  • 洗浄と乾燥
  • 一パーツごとに、持ち手を付けて、エアブラシにて水性ホビーカラーにて塗装(全パーツ二度塗り)
  • ・ガンダムマーカー(ブラック・グレイ・ブラウン使用)にてスミ入れ
  • マークセッターを用いて、市販の水転写デカール貼付
  • エアブラシにてつや消しを塗布
  • 乾燥後、擦り合わせ(ねじって塗料を削ったり、塗料をデザインナイフで削り出したり)した後、組み立て
  • メタルボール、バーニア部に金メタルビーズ貼付、蓄光テープ貼付などのディティールアップ
  • 完成!

 

作業への感想・所感

HGUC 1144 PMX-003 ジ・オ 塗装・製作レビュー_01

HGUC 1144 PMX-003 ジ・オ 塗装・製作レビュー_02

HGUC 1144 PMX-003 ジ・オ 塗装・製作レビュー_11

総評

・パーツの大きさや作り方など、以前作ったHGUCジオングに似通った所があるように思えました。バーニアやシリンダーを部分塗装でディティールアップするだけで、私としては満足の行くものが作れました。

 

参考リンク(自サイト)

HGUC 1/144 MSN-02 ジオング 製作・塗装レビュー

 

反省

今回は別のキットと同時作業で、あまり細かく時間を作れませんでしたが、特に破損・損失もなく、うまくいったのではないかと思いいます。ただ、胸部のバルカン部の合わせ目に気が付かなかったのは残念です。

 

今回は所属不明・年代不明という設定で作ってみましたので、いつもは機体前面に持ってくる、型式番号や所属軍のデカールを貼りませんでした。それもあって、何となく間延びしたような感じになってしまいました。

 

機体そのものが大きく、各バーニア付近にそれぞれに、もっと細かくcoutionデカールを貼っていけば、もう少し変わったかも知れません。

 

 

キットへの感想・所感

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平手ハンドパーツは「MSハンド1/144」です。

 

作りやすさとしては、大きなパーツがメインになり、また、合わせ目の出るパーツ数も、見える所に限れば、そんなに多くはないように感じました。スジ彫りや汚しなどで情報量を増やすと、もっと引き締まった印象になるかも知れません。

 

足部の可動、接地性がやや弱いように思えます。股間部の改修や、削りこみをするともしかしたら改善されるかも知れません。

 

サーベル刃も四本大きいものが付属し、隠し腕も再現されていますので、プレイバリューも高いのではないかと思います。

 

バーニア部の処理が必要になるかも知れませんが、塗装はせずとも、100均のカッティングマットとカッターとラピーテープだけでも、かなり見れるものになるのではないでしょうか。

 

以上、HGUCジオの塗装・製作レビューでした。最後までご覧になって頂き、ありがとうございます。当記事が何らかの参考になりましたら幸いです。

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