UC版に遅れて発売したZZ版ですが、特に付属物に違いもなさそうです。袖がなくなっただけ、製作する側としては楽になったのではないでしょうか。しかしさすがは大型キット、部分塗装箇所が必要な箇所、合わせ目が生じる箇所など、思ったよりも難しい箇所もありました。今回もその点を中心にレビューしていこうと思います。
元キットの発売日は2011年となっており、関節などは二重関節ではありません。ただ、動かして遊ぶというより、ドッシリと構えさせるキットだと思います。
参考リンク(amazon)
箱を見て、中味を見るとやはり大型です。全長の設定が22メートルですので、それも頷けます。また、ドム系らしくスラスターが多いです。その辺もきっちり仕上げていければ、かなりかっこよく仕上がるのではないでしょうか。
ドライセン完成画像
製作時は、どちらかと言えば数を作りたい時期でもありましたので、必要だと思われる箇所以外は、なるべく省く方向で考えました。
ヒートサーベルは長さもあり、見栄えは十分です! 二本作りたかったですけど、確か部品注文で、数度注文しても在庫なしということがありましたので諦めました。
合わせ目処理が必要なところ(容易部分…単純モナカ箇所)
- 太ももパーツ
- バズーカ
- 背面スラスター(今回、処理し忘れました)
- ショルダーアーマー内部の丸い肩部(今回、処理し忘れました)
見えない箇所や、労力に関するリターンが少ない箇所は省きました。
合わせ目処理が必要なところ(困難部分)
ショルダーアーマー
ショルダーアーマー内部に球形の肩パーツと、三角のフィン状のパーツを挟み込みます。内部(裏面)の色はあまり見えないかと思いますが、関節色となりそうです。おそらく後ハメが出来ると思います。今回は何となく強度的な不安がありそうでしたので、「ショルダーアーマー裏面・内部パーツ類を塗装→組み上げて合わせ目処理→マスキング塗装」を行っています。
脚部関節基部パーツ
膝パーツを挟み込む形になりますが、後ハメは難しいかと思います。膝頭の丸いグレイのマイナスモールド(?)に合わせ目が出ます。今回は諦めました。
改修部
モノアイ基部の裏面を削り、ネオジム磁石を入れています。モノアイ側の基部である丸型バーニア側にもネオジムを入れて、モノアイを可動(?)できるようにしました。
他、トライブレードや頭頂部の先鋭化などです。
部分塗装の必要な箇所(シールの有無など)
各部黄色部
(胸部のマイナスモールドの部分を除く)。なお、全てシールがあります。
ハンドパーツ(甲部分)
シール有り。塗装する場合は、甲と指が一体化しているパーツもあるので、マスキングかその後の部分塗装が必要。
頭部背面
紫のシール有り。完成品は赤いハチマキを嵌めているような感じになりますが、素パーツは赤一色となっています。
モノアイ基部
(赤い頭部パーツ×2の一部を黒に)…シール有り。
バーニア内部
それぞれの赤色(シールなし)。
3連装ビームキャノン
前腕をスライドさせると出て来る武装で、長方形のモールドが多数あり、それぞれを黒色で塗装。今回の製作では省いています(シールなし)。
他に塗装が必要な箇所
腰部の前のグレイ部左右二箇所(五角形のところ)と、同じく腰部背面のパイプが入り込む五角形の箇所(シールなし)。
本体腰部の最下部の赤いラインです。塗装分けの為に基準とするモールドもなく、目測で塗装するか、予めラインを引く必要がありそうです(シールなし)。
シールがない箇所は、なるべく手を加えたいものです。なお、今回は、バーニアに関しては目に付くところしか塗装はしていません。
製作フロー
- パーツの切り出し
- 紙ヤスリにてランナー処理、及び面積の広いパーツへのペーパー掛け
- 接着剤による合わせ目処理(処理の容易な箇所)
- 1mmメタルボールを仕込む為の穴あけ(DAISOルーター使用)。その後、周辺のペーパー掛け
- 洗浄と乾燥
- 一パーツごとに、持ち手を付けて、エアブラシにて水性ホビーカラーにて塗装(全パーツ二度塗り)
- ガンダムマーカー(ブラック・グレイ使用)にてスミ入れ
- マークセッターを用いて、市販の水転写デカール貼付
- (挟み込みのパーツへ対し、合わせ目処理して洗浄。乾燥後、今マスキングしてエアブラシ塗装)
- エアブラシにてつや消しを塗布
- 乾燥後、擦り合わせ(ねじって塗料を削ったり、塗料をデザインナイフで削り出したり)した後、組み立て
- メタルボール、モノアイ(ルミドーム使用)、胸部の○モールド部にHIQ-PARTSのステンレスシールドを貼付、バズーカ前方パーツの変更、バーニア部に反射シール貼付、などのディティールアップ。
- 完成!
作業への感想・所感
総評
同時にグフ戦術実証機、ギャン、ジオ、プチッガイ(複数)などを製作しており、その合い間に作り始めたものなので、あまり手を入れるつもりはなかったが、きっちりやるべきことは出来たと思う。完成するに従いモチベも上がり、大きなミスもなく完成させることができたかと思う。
反省
まだまだ手を加えるべき箇所もあった。モノアイをネオジムでくっつくようにしたが、思ったより見栄えが悪く、また、ネオジムは表面同士が最短距離でくっつくようで、角度を調節したり、位置を調節したりということは全く不可能であった。
キットへの感想・所感
塗装見本品のように完成させるには、やや手が掛かるキットですが、それだけ、完成させた時の感動はひとしおです。
可動性は高くないですが、武装も多く、様々な飾り方ができるのではないかと思います。モノアイは予備のシールがあり、貼り直しも出来るので、そういう点での配慮は高評価です。
こちら、以前作りました旧ザク(と、ドライセンとの大きさ比較です。こうしてみると大きさは中くらい、といったところでしょうか。
作っている時は、以前作りましたジオングと同じくらいかと思っていましたが、完成してみると引き締まっているからか、もしくはディティールがしっかりしているからでしょうか、思ったよりも大きくはなかったです。
参考リンク(自サイト)
HGUC 1/144 AMX-009 ドライセン(ZZ版) 製作・塗装レビュー!~まとめ~
以上、HGUCドライセン(ZZ版)のレビューでした。しっかり作るにはある程度の覚悟が必要な気がしますが、やはりドム系キット、完成させた後の見応えはさすがです。
ボリューミーですので、他のキットと比べるとちょっと価格が上がりますが、その分の価値は十分にあります!
以上、お読み頂きましてありがとうございます。当記事が何らかの参考になりましたら幸いです。