発売が2006年ですので、もう10年前のキットになりますね。最近はorigin関連の旧ザクも多く発売されており、シャア専用なども発売されるようです。
リンク先(amazon)
ガンプラ HG 機動戦士ガンダム THE ORIGIN ザクI (デニム/スレンダー機) 1/144スケール 色分け済みプラモデル
そんな中でこのキットを作成しましたのは、合わせ目消しがそんなに面倒そうではなかったから…です。
2015年付近のザク系キットは、肩アーマーを初め、前腕部などもかなり合わせ目が出てしまいます。一方、このキットはネット上にて、初心者用の練習にも最適! という評判もありますので、それに比べれば楽だろうと思い至った訳であります。
さて、しかし実際に組んでみるとかなり面倒でした。初心者用の練習用と言われれば確かにそうなのかも知れませんが、それにしては大変な所が多いです。
ちなみに、初心者の練習台としては、長く語り継がれているHGUCのジムの他、HGBFのハイモックも大いにおススメです!
参考リンク(当サイト)
HGBF 1144 ハイモック (ガンダムビルドファイターズトライ)塗装・製作レビュー!
合わせ目処理が必要なところ(容易部分)
- 肩アーマー
- 膝以下の脚部分(本体緑色の脚部)
- 各種武装(バズーカ、マシンガン、シュツルムファウスト)
合わせ目処理が必要なところ(困難部分)
前腕
肘の外のパーツで一箇所、そしてそれに対して、更に二の腕を挟み込む! ただ、同時に処理出来ないこともないかも知れません。
太もも(青色部分)
膝パーツの関節を挟み込み。
本体胸部
左右の胸パーツ、及び腕部分の関節パーツを挟み込むため。合わせ目が長く、脇腹~肩上部にまで広範囲に及ぶ。それはまだ良いが、挟み込んだ後に、肩と胸部をつなぐ関節パーツがある為、ペーパー掛けが面倒。
本体左右の肩パーツ(青色部)
二の腕以下のパーツを挟み込むため。左はアーマーで隠れるが右は露出! 今回はラインデカールでごまかし対応。
何とか全体的に手を付けていますが、挟み込み部は処理が甘く、よくよく見ると合わせ目が見えます(>_<)。遠目には分かりにくい、という程度が精一杯でした。
MS-05BザクⅠの製作フロー
- パーツの切り出し
- 紙ヤスリにてランナー処理、及び面積の広いパーツへのペーパー掛け
- 接着剤による合わせ目処理(処理の容易な箇所)
- 1mmメタルボールを仕込む為の穴あけ(DAISOルーター使用)。その後、周辺のペーパー掛け
- 洗浄と乾燥
- 一パーツごとに、持ち手を付けて、エアブラシにて水性ホビーカラーにて塗装(全パーツ二度塗り)
- ガンダムマーカー(ブラック・グレイ使用)にてスミ入れ
- マークセッターを用いて、市販の水転写デカール貼付
- (挟み込みのパーツへ対し、合わせ目処理して洗浄。乾燥後、今回は部分塗装の要領で、筆にて塗装)
- エアブラシにてつや消しを塗布
- 乾燥後、擦り合わせ(ねじって塗料を削ったり、塗料をデザインナイフで削り出したり)した後、組み立て
- メタルボール、モノアイ(ルミドーム使用)、各武装のレンズ部には市販シール、バーニア部に金メタルビーズ貼付、などのディティールアップ。
- 完成!
MS-05BザクⅠの作業への感想・所感
総評
挟み込みが二回必要な箇所などもあったが、逃げずに立ち向かえたことは、我ながら頑張ったと思う。
合わせ目の処理は甘い箇所が多いが、ある程度離れた所から見れば、そんなに目立つこともないところまで仕上がったので、個人的には満足。
06(ザクⅡ)以降になると、首の所に四角形のパーツが入るのだが旧ザクにはそれがない。頭部パーツを嵌めればその部分に出る合わせ目も気にならないかと思うが、気になる人には気になるかも知れない、なかなか難しい所。
反省
モノアイは、ルミドームを直接、パーツに接着剤で貼り付け。本来はU型バーニアとセットにして使うつもりだったが、厚みが出てしまい断念(ザク・グフタイプと異なり、旧型ザクは、ひさしが邪魔になる)。やや圧迫されている為モノアイの位置変更は不可となった。
また、頭部は予備として、一般兵タイプをもう一つ作成していたが、そちらの方も塗料面が重なってしまったためか、稼動しない模様(>_<)。いずれにせよ、塗装面を考慮して、ひさしパーツ、黒塗りのモノアイ基部パーツは削りを入れておいた方が無難。
市販のバーニア(MSバーニア?)がそのままではつかない! が、接続部分をカットすれば問題ないと思われる。今回はキットのものを使用し、市販パーツを予備として保管。
ふともも部分には合わせ目処理をしているが、腰パーツと組み合わせる時に真っ二つに…。変な方向に力が入ってしまったか、難しいところである。
HGUC 1/144 MS-05BザクⅠ 製作・塗装レビュー!~まとめ~
前述のように、しっかりと作る為には大変な手順を踏まなければならず、完成した瞬間、ちょっとテンションが下がるほどに、いい意味でダサいです。ですが、もちろん、その後は不思議と愛着が湧いてくるキットです。スタイル、可動性に関しては全く文句がなく、ポーズを作って飾るのでなければ、足首パーツを最大に伸ばすと姿勢がよくなり、かっこよくなるのでオススメです。
しかしながら、最近のキットと比べて気になる点が一点あります。最近のキットは、太もも上部が半円状状の関節パーツになっているが、それがない為に、太もも前面に擦り傷ができやすいように感じるところです。
また、今回の撮影を終えて感じたこととして、稼動部の塗装部分も上記と同じく干渉が大きいのかなと思いました。今まで気が付きませんでしたが、そういう点でも時代を経て改善が進んでいるのでしょう。
当キットは二重関節での可動性アップなど、目を見張るデバイスが登場し始めた頃です。約700円くらいですので、価格面でもオススメのキットです!
以上、最後までお読みいただいてありがとうございました。当記事が何らかの参考になりましたら幸いです。